■『その恋、断固お断りします』主人公スター役のユ・テオってどんな俳優?

アスダル年代記』(相手役のキム・オクビンも出演!)、『Vagabond/バガボンド』、『チョコレート』、『保健教師アン・ウニョン』と、ちょい役ながら、これまでも意外にNetflixオリジナルドラマに出演しているユ・テオ。彼は、韓国俳優としてはかなりユニークな経歴の持ち主だ。

 1981年にドイツのケルンで生まれたユ・テオは、ニューヨークやロンドンで演技を学び、アメリカやドイツのインディーズ映画や演劇を通して俳優としての腕を磨いた。お父さんは炭鉱労働者として、お母さんは看護師として、ドイツに移民したそうで、大ヒット韓国映画国際市場で逢いましょう』の主人公を地でいったようで興味深い。

 韓国には、2006年にニューヨークで出会い結婚した11歳年上の韓国人フォトグラファー、ニッキー・リーとともに、2009年に移住した。

 そんな経歴ゆえに語学が堪能。ドイツ語、英語、韓国語を自在に操る。その語学力は劇中でも活かされていて、韓国系外国人役をよく演じている。

 その中でも特に強い印象を残した作品といえば、『マネーゲーム』だろう。経済ドラマで少々難解ではあるのだが、メインキャストはコ・スイ・ソンミンシム・ウンギョンと、日本でも知名度の高い3人。スタイリッシュな演出もすばらしい。実力派俳優たちの見せ場たっぷりの演技に浸りながら、人間ドラマに注目して見ると俄然面白くなる。

 本作でユ・テオは、韓国経済界を揺るがすアメリカの投資会社の韓国系アメリカ人を演じている。

『その恋、断固お断りします』でも時折見せていたが、ユ・テオの真骨頂は寂し気で危うい雰囲気が漂っているところだ。この作品では、それがさらに顕著に表れている。悪役なのだが、どこか切ないのだ。物語が進むにつれ、メインキャストを食うほどの存在感を放ち、後ろ姿がカッコよすぎるラストシーンまで、もう目が離せない。

画像出典:ユ・テオ公式インスタグラム(@teoyoo)より