“キス職人”の異名を持つロマンス俳優、ソ・イングクが、自身初の悪役に挑戦。トロント国際映画祭ミッドナイトマッドネス部門に正式出品されるなど、大きな話題を呼んだバイオレンス・サバイバル・アクション映画『オオカミ狩り』が、4月7日（金）より新宿バルト9ほか全国公開される。
首から足首まで全身タトゥーまみれという見た目のインパクトもさることながら、震撼の悪役演技で観る者をなぎ倒したソ・イングクに、その斬新な “挑戦”について話を聞いた。（記事全2回のうち、前編）
●ソ・イングクProfile
1987年10月23日生まれ。180㎝。2009年、歌手デビューし、2011年に『ラブレイン』で俳優活動開始。『応答せよ1997』（2012年）で大ブレイク。主な主演作に、『美男堂の事件手帳』（2022年）、『ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた』（2021年）、『空から降る一億の星』（2018年）、『ショッピング王ルイ』（2016年）、『元カレは天才詐欺師♡～38師機動隊～』（2016年）、映画『パイプライン』（2021年）など。
■ソ・イングク主演映画『オオカミ狩り』公開記念スペシャルインタビュー
――二転三転し、予測できないストーリーに観ていてハラハラしました。イングクさん自身は、どんなところに惹かれて、出演を決めたのでしょうか？
「おっしゃるとおり、予測できないストーリーで、後半にかけてどうなるんだろうと読むうちに、どんどん興味を引かれました。なにより、僕が演じるジョンドゥは序盤から強烈な姿を見せるキャラクターで、その点に強く惹かれて出演を決めました」
――ネタバレはできませんが、中盤以降のジョンドゥに関する展開もかなり驚きました。
「実は、その点も本作の大きな魅力だと思っていたんです。観に来てくださる方は『ソ・イングクが演じるなら、このキャラクターには何かあるだろう』と、何らかの期待を持ってくださると思うんです。僕としても、キャラクターが壊れていく姿を表現してみたいと思ったし、この作品でそういった姿をきっちり見せられると思いました。
と同時に、ジョンドゥの顛末については、観客の期待や予想をいい意味で壊すというか裏切るというか、そういう効果があったと思います。そこが自分としても面白く感じました」
