韓国エンターテインメント界の最大のアワード、第59回「百想芸術大賞」が4月28日に開催される。今年のTV部門作品賞には、パク・ウンビンの最優秀演技賞女性含めて最多8部門にノミネートされた『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のほか、『ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜』『私たちのブルース』『私の解放日誌』『シスターズ』と話題になった作品が揃いし、賞レースの行方が非常に楽しみだ。
昨年2022年(第58回)は、大賞&演出賞を『イカゲーム』、作品賞を『D.P.-脱走兵追跡官-』、脚本賞を『未成年裁判』と、主要部門を分け合っている。さらに、ジュノ(2PM)が『赤い袖先』で最優秀演技賞と人気賞の二冠、キム・テリが『二十五、二十一』で同じく最優秀演技賞と人気賞の二冠を獲得して注目を集めた。
「百想受賞作はハズレなし」という定説があるほどだが、その栄誉ある百想芸術大賞で、一昨年2021年(第57回)に作品賞、脚本賞、主演男優賞の見事三冠を獲得したドラマが、今回紹介する『怪物』だ。
本作は田舎町で起きた猟奇殺人事件をめぐるクライムサスペンス。ソウルからやってきたエリート刑事ジュウォン(ヨ・ジング)と、かつて殺人犯と疑われたことのある地方の刑事ドンシク(シン・ハギュン)、2人の対照的な刑事が事件の真相に迫っていく。
4月からNetflixで配信スタートして人気トップ10にランクイン、重厚な面白さにハマる人が続出中だ。
■「百想芸術大賞」三冠!『怪物』、若手演技派ヨ・ジングがエリート刑事役
●『怪物』ストーリー
田舎の小さな村マニャンの派出所に、ソウルからエリート刑事ジュウォン(ヨ・ジング)が異動してくる。その直後に、猟奇的殺人事件が発生。村人の信頼も厚い派出所の巡査部長ドンシク(シン・ハギュン)は、ジュウォンと組んで事件を捜査することに。
じつは20年前に起きた似た事件で、ドンシクは容疑者として拘束された過去があった。ジュウォンは、時に異様な行動をとるドンシクが真犯人ではないかと疑う。互いに不信感を抱き対立する2人だが、やがて奇妙なパートナーを形成していく。果たして、事件の真実とは!?