■歴史を感じるロマンティックな景色、話題のハンバーガー店や新しい観光スポットも
北西の湖畔には、朝鮮王朝時代中期に現在の場所に移築された『鏡浦台(キョンポデ)』という楼閣がある。数多くの両班(ヤンバン、貴族層)が詩や水墨画を描きに訪れたほど風光明媚な景色を楽しめる。また、夜間には「空、湖、海、盃、そして思い人の瞳に映る5つの月を見ることができる」といわれるほどロマンティックな場所だ。
湖の南西側には江陵でも人気の観光地『船橋荘(ソンギョジャン)』と『烏竹軒(オジュッコン)』がある。
船橋荘は、朝鮮王朝第4代王・世宗(セジョン)の次兄、孝寧(ヒョンリョン)大君の子孫にあたる李乃蕃(イ・ネボン)が建てた朝鮮王朝後期の典型的な両班住宅。創建後300年経った現在でも子孫が住みながら当時の趣のまま保存されている。
烏竹軒は、詩と絵画の才能に長けた申師任堂(シン・サイムダン)とその息子で朝鮮2大儒学者の1人である栗谷李珥(ユルゴク・イイ)の生家で、朝鮮王朝中期に建築された。建物の名の由来となった黒色の竹林が美しい。
また、湖の南東側には『草堂(チョダン)スンドゥブ(純豆腐)村』があるり、にがりの代わりに海水を使った伝統製法の純豆腐料理を出す食堂が集まっている。
近年、このエリアに複数の手作りハンバーガー店がオープンし人気を博している。その中の1軒 『カフェオーシャンズ』でスペシャルバーガーを食べた。
墨を練りこんである黒色のバンズに分厚いハンバーグとハッシュドポテトのほか、焼きパイナップルやたっぷりの野菜が挟んである。更にモッツアレラチーズがトッピングされていてボリュームたっぷりだ。江原道のクラフトビールとの相性も抜群。あまりに満腹すぎてスンドゥブジェラートを食べることができなかったのが残念だ。