交際相手を殺したという容疑をかけられ、絶体絶命の状況に追い込まれた主人公と彼を助けるためにやってきた弁護士との対話の中から、驚きの真相が浮かび上がる韓国映画告白、あるいは完璧な弁護』。

 25年以上に及ぶキャリアの中で初めてサスペンススリラーに挑んだソ・ジソブと、韓国ドラマペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え』のキム・ユンジンによる息詰まる心理戦から衝撃のラストまで、目が離せない。

 待望の日本公開を前に行われたユン・ジョンソク監督とのインタビューをお届けする。(インタビュー記事全2回のうち前編)

■ソ・ジソブ主演映画『告白、あるいは完璧な弁護』ユン・ジョンソク監督インタビュー

――登場場面ごとに少しずつ違った面を見せるユ・ミンホ役にソ・ジソブさんをキャスティングした理由は?

 ユ・ミンホは、隠し事が多く、映画の中でいくつもの顔を見せる人物です。そのため観客は、映画を観ている間ずっと彼を信頼すべきかどうかを葛藤することでしょう。難しい役柄ですが、ソ・ジソブさんであればそのようなユ・ミンホのミステリアスな点をさらに強化してくれると確信しオファーしました。それまで演じたことのないキャラクターだったと思うので彼も挑戦したかったようです。ジソブさんが演じてくれたことによって本当に予測不可能で、より深みのあるキャラクターになりました。

――出演をオファーする際に、シナリオと一緒に手紙を同封したそうですね。

 そんなことをしたのは初めてです。手紙自体も久しぶりに書きました。シナリオを送るだけでは説明不足になるかもしれないと考え、彼に役を演じてほしいと思った理由を手紙に書きました。彼自身もそれまでやったことのないタイプの役だったので、なぜやってほしいのかという気持ちを伝えようとしました。

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