――ユ・ミンホ役のソ・ジソブさんとヤン・シネ役のキム・ユンジンの息がぴったりでした。 撮影期間中、おふたりはどのように過ごしていましたか?

 お互いに意見を交換し、議論しながらキャラクターを作り上げていきました。細かいセリフのトーンや表情の微妙な違いによって様々な感情を伝えられるように、事前のリハーサルに多くの時間を費やしました。現場ではその努力が実を結んだと思います。

――撮影中に印象的だったエピソードはありますか?

 ソ・ジソブさんは撮影現場にいつもキャンディバスケットを持って登場し、スタッフにキャンディを配って挨拶をすることで1日を始める“sweet guy”でした。彼が演じたユ・ミンホというキャラクターはまったく甘くないキャラクターだったので、彼本来の姿と相反する役を演じるために俳優としてはかなり高度な集中力が必要だったと思います。それでも彼はすべての瞬間に驚くほど集中し、正確な演技でキャラクターと状況を表現していました。(インタビュー後編に続く)

●ユン・ジョンソク監督プロフィール

 1971年生まれ。キム・ガンウ主演の海上犯罪スリラー『マリン・ボーイ』(09)で長編デビュー。『告白、あるいは完璧な弁護』でポルト国際映画祭監督週間部門最優秀監督賞を受賞。

●映画『告白、あるいは完璧な弁護』ストーリー

 妻に隠れて付き合っていたセヒ殺害の容疑者となったIT企業社長ユ・ミンホはどんな事件でも無罪を勝ち取ると評判の弁護士シネの助けを得て、自らの潔白を証明しようとする。彼が滞在する別荘を訪れ、事件について詳細を聞き始めたヤン・シネは殺人事件の裏に、ある人物がかかわる別の事故が隠されていることを指摘しミンホを驚かす。

●映画公開情報

『告白、あるいは完璧な弁護』

6 月23 日(金)よりシネマート新宿 他 全国順次ロードショー

[2022年/韓国/105分]監督・脚本:ユン・ジョンソク『マリン・ボーイ』

出演:ソ・ジソブ、キム・ユンジン、ナナ(AFTER SCHOOL)、チェ・グァンイル

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