アン・ボヒョン演じるソハは、大企業MIグループの後継者であり、少年の頃に初恋の少女を事故で失ったトラウマを持つ。

 これまではどちらかといえば、刑事や軍人など、男っぽいキャラクターが多かったアン・ボヒョンだが、今回は心に傷を抱えるナイーブな王子様という役どころだ。御曹司の定番、オレさま男子ではなく、完全に心を閉じた少女漫画の繊細男子系が意外にもよく似合い、新たな魅力を開花している。

 また、興味深いことに、現在Netflixで配信中の話題作『キング・ザ・ランド』と同様、舞台は一流ホテル。亡き母が代表を務めていたMIグランドホテルを継ぐべくドイツから帰国したソハは、ホテルの戦略企画チーム専務の座につくも、経営をめぐって父と継母と対立。いわば“孤独な御曹司”だ。そのチームにジウムが入社してきたことから物語は始まっていく。

 ぐいぐいリードしていく行動力抜群のジウムを前に、戸惑いつつ(アン・ボヒョンの困惑顔が最高)、妙に惹かれていくソハ。2人は運命の恋を叶えるのか?

 さらに、ジウムの前世の妹ユン・チョウォンを『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のハ・ユンギョンが愛らしく演じ、シン・ヘソンとともに姉妹の絆を見せていく。彼女が片想いするソハの親友で名秘書ハ・ドユンを、『その年、私たちは』のウシクのマネージャー役や『ルール通リに愛して!』のバリスタ役などで印象を残した“気になる俳優”アン・ドングが好演。アン・ボヒョンとのブロマンスに加え、もうひとつの恋物語の主人公としてツンな魅力を発揮している。原作は、同名の人気ウェブトゥーン。

●配信情報

Netflixシリーズ『生まれ変わってもよろしく』独占配信中

[2023年/全12話]演出:イ・ナジョン『サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!〜』『Mine』 脚本:チェ・ヨンリム

出演:シン・ヘソン、アン・ボヒョン、ハ・ユンギョン、アン・ドング