殺人容疑をかけられたベテラン刑事が、“友”と名乗る謎の脅迫犯の正体に迫る『刑事ロク 最後の心理戦』。シーズン1に続き、待望のシーズン2がディズニープラス スターで独占配信中だ。
『未成年裁判』『ミセン-未生-』のイ・ソンミンが、定年を控えてなお現場主義を貫き“友”の背後にある巨悪を暴きだそうとする刑事キム・テクロクを熱演。彼を父のように慕う若手刑事イ・ソンア役に『マウス~ある殺人者の系譜~』のキョン・スジン。ソンアと共にテクロクを支える新人刑事ソン・ギョンチャン役を『夫婦の世界』のイ・ハクジュが好演している。
シーズン2からはテクロクの新たな上司ヨン・ジュヒョン役として『財閥家の末息子~Reborn Rich~』でイ・ソンミンと共演していたキム・シンロクが加わり、物語はますます混迷を極めていく。
さらに見ごたえたっぷりなシーズン2を牽引するメインキャスト4人に話を訊いた。
●『刑事ロク 最後の心理戦』シーズン2ストーリー
ベテラン刑事テクロクは、彼を悩ませていた脅迫犯“友”を失った後、定年後を見据えつつ1年半の休職を経てクモ署に職場復帰。だが、主に青少年犯罪を担当する「女性青少年課」に異動を命じられ、年下上司ヨン・ジュヒョン(キム・シンロク)とは初日から不協和音が生じる。
異動早々、家出少年グループにいたハナらが拉致され、テクロクは強力班時代の部下ソンア(キョン・スジン)、ギョンチャン(イ・ハクジュ)と協力して捜査を開始。ソンアが単独で犯人らの足跡を追うなか、謎の爆発事故に遭遇して一時意識不明となる大怪我を負う。やがてテクロクは事件の背景に巨悪の存在を察知し動き始めるが、ジュヒョンが自分の動向を密かに探っていることに気づき、彼女に疑いを持ち始める。
■『刑事ロク 最後の心理戦』シーズン2インタビュー/イ・ソンミン×キョン・スジン×イ・ハクジュ×キム・シンロク
――イ・ソンミンさんに伺います。シーズン1の衝撃的な結末を経て、シーズン2でテクロクはどうなっているんだろう? と気になっていましたが、かなり心境の変化がありますね。
イ・ソンミン シーズン1を通してテクロクは多くの親しい人物を失いました。シーズン2でも、その痛みを依然として抱えていて、事件の背後にあるものが明らかになっていないことも分かっています。ですが、テクロクが真相を追おうとすれば、また周りの誰かが犠牲になるかもしれないと考えているようです。その不安を隠すために、まるで前の事件がすべて終わったような行動をするんです。冒頭からテクロクは、定年退職後の人生を設計しています。強力班から女性青少年課に異動して、もう凶悪犯罪の捜査は担当せず、そのまま静かに引退しようとすると設定しました。それで衣装もシーズン1と違い、安定感があるように見えるジャケットを着ています。シーズン1では走る場面やアクションも多くて、とにかく体力を使うシーンが多かったですが、今回は身体よりも頭をたくさん使いますね(笑)。
――確かに、シーズン1では時にアクション俳優ばりの激しい動きを見せていらしたのが印象的でした。
イ・ソンミン シーズン1に比べると肉体的なしんどさは、断然少なくなりました。これは間違いありません(笑)。シーズン2では、全般的に視聴者の方々がテクロクの心境を読めないような演技をするのが狙いでした。テクロクがいま何を考えているのかを観る人に悟らせないようにする、隠す必要があると思ったので、その状態を保つのが一番大変でした。