シン・ヘソンとアン・ボヒョン出演のNetflix配信ドラマ『生まれ変わってもよろしく』が今夏、人気を集めている。19回も輪廻転生を繰り返してきたジウム(シン・ヘソン)は、18回目の人生で出会った少年ソハ(アン・ボヒョン)に自分のことを気付いてもらおうとさまざまな努力をする。その甲斐あって2人の距離は縮まっていくというストーリーだ。
今回は本作のロケ地、慶尚南道・山清(サンチョン)の「東医宝鑑村」と、周辺の観光スポットを紹介しよう。
■『生まれ変わってもよろしく』ロケ地、韓医学のテーマパーク「東医宝鑑村」
『生まれ変わってもよろしく』第10話でジウムは、「前世を見に行こう」とソハを旅行に誘う。ソハが連れて行かれたのは、亀の甲羅模様が刻まれた巨大な石。ジウムはこの石を見て、子供の頃「自分の前世は亀だった」と言っていたソハを思い出したという。そして、2人で赤色の吊り橋を渡り、高台から紅葉が始まった山を眺める。
このシーンの撮影が行われたのは、山清郡の北東部、智異山(チリサン)の麓にある東医宝鑑村だ。
山清は、朝鮮王朝時代に大勢の名医を輩出しており、智異山の麓に自生する薬草の効能が高いことから韓方の故郷と言われている。
東医宝鑑とは中国の明医学に従来の朝鮮医学を統合した医学書。16世紀末に朝鮮王朝第14代王宣祖(ソンジョ)の命により、許浚(ホジュン)を中心とした内医院編纂局にて14年の歳月を経て編纂、1613年に刊行された。
東医宝鑑村は韓方医学や薬草のテーマパークで、108万平方メートルあまりの広大な敷地に韓医学博物館、韓方薬草テーマ公園、韓方気体験場などの施設がある。
ドラマに登場した亀の石は、韓方気体験場の東医殿の裏手にある。亀鑑石(クィガムソッ)と呼ばれるこの石の前で神経を集中すれば、運気が上がり願いが叶うといわれている。
韓方気体験場とその西側にある展望台を結んでいるのが、『生まれ変わってもよろしく』に登場した全長211メーターの武陵橋(ムルンギョ)という赤色の吊り橋だ。
東医宝鑑村では毎年9月から10月にかけて韓方薬草祭りが開催される。今年は9月15日~10月19日の間、「山清世界伝統医薬抗老化エキスポ」の開催が予定されている。