■蓮池のある修禅寺は蝉の声とお経が流れる趣ある寺院
東医宝鑑村からタクシーで15分、山清市外バスターミナルからは8分ほどの場所に修禅寺(スソンサ)という寺がある。入口から20段ほどの石段を上ると、大きな蓮池が出迎えてくれる。7月下旬の訪問時には、数輪の白蓮が咲き芳しい香りを放っていた。池には木道が設置され、間近で蓮の花を見ることができる。
さらに奥へ進むと、極楽宝殿の前にあるハート形の池にサルスベリと睡蓮が咲き、左手には白色のカシワバアジサイが美しく群生していた。ジージーというアブラゼミの鳴き声とともに、スローテンポで「南無阿弥陀仏」と経を唱えるメロディが聴こえて厳かな気持ちになった。
蓮池の畔に建つカフェで国産小豆と黒ゴマやハト麦など6種類の穀物粉末をトッピングしたパッピンス(氷小豆)を食べながらひとやすみ。真鍮の器に盛られているのでいつまでも冷たさがキープされる。
再び寺と蓮池を歩く。真夏の暑さも忘れ、ここだけ静かに時が過ぎていく感じがした。
●アクセス
ソウル南部バスターミナルから山清市外バスターミナルまで約3時間30分。そこからタクシーで東医宝鑑村まで約10分、修禅寺まで約8分。