――ドフンさんは生真面目なクラスの級長ガンフン役がとてもハマっていたと思います。あまりにも自然な雰囲気だったので、ひょっとして学生時代にも級長をやっていませんでしたか?
キム・ドフン 僕はガンフンのような真面目な生徒ではありませんでしたが、実はずっと級長をやっていました。小学校5年生のときから一度もやらなかったことはないと思います。毎年級長をやっていて、中学生のときには生徒会長にもなりました。高校は芸術高校だったので、級長という役割はなかったのですが、僕が所属していた学科全体の班長みたいなことはやっていました(笑)。
――実際にも優等生だったんですね。
キム・ドフン 優等生というより、友達を集めて何かやることはとても好きでした。なのでガンフンを演じていたときは、級長だったころの経験をいろいろと思い出しましたね。
――こうしてお話を伺っている間も、和気あいあいとしていて3人が撮影を通して仲良くなられたのが伝わってきますが、互いに初対面の印象はどうでしたか?
キム・ドフン 実は『ムービング』の撮影前から、ジョンハとは知り合いでした。同い年だけどすごく愛らしくて、周りの人たちとすぐに親しくなれるような友達だと知っていたので、現場で会えたときはとても嬉しかったです。ユンジョン姉さんの場合は、僕以前からファンだったんです(笑)。いざ一緒に撮影することになったら、すぐに仲良くなれたし性格的にも良く合って、笑いのツボも似ていたので今はとても親しい友人になりました。
コ・ユンジョン ジョンハとは台本リーディングの日に初めて会ったのですが、私の実の弟がジョンハと同い年で、ジョンハのお姉さんが私と同い年だと分かりました。なのですぐに気楽に話せたし、いつ仲良くなったか分からないくらいすぐに親しくなることができました。そしてドフンとは衣装のフィッティングのときに初めて会いました。原作漫画を読んでガンフンはとても賢くシニカルで、尖った人というイメージを持っていたのですが、まさにそのままの人が現れたと思いました。だけどドフン自身はとてもおしゃべりだし冗談も良く言うほうで、歌も上手いしモノマネも上手なんですよ。だから私がファンになりました(笑)。
イ・ジョンハ ユンジョン姉さんと台本リーディングでお会いしたとき、姉さんはとても堂々と部屋に入ってきたんですよ。なので「あ、どうもこんにちは…」とこんな風に頭を下げて挨拶して(笑)。
キム・ドフン そうそう、すごく凛々しい感じだったよね(笑)。
イ・ジョンハ それで最初は近寄るのも難しい感じかな? というオーラと雰囲気があったのですが、ユンジョン姉さんのほうから色々気遣ってくれて、僕を引っ張っていってくれたので、すぐに心をオープンにして親しくなれました。ドフンとは最初に会ったときから、すぐに仲良くなれると思いました。目を合わせただけでも笑えるし、互いに演技をしていても笑いが出るんですよ。
キム・ドフン それに僕たち実は田舎が同じ町内(京畿道龍仁市)なんですよ。でも地元では一度も会ったことがなくて、ソウルで良く会っています(笑)。