日本における韓流ブームの原点であり、韓国ドラマ不朽の名作『冬のソナタ』が、BSテレ東で放送スタートし、再び注目を集めている。美しい冬景色を背景に、ヒロイン、ユジン(チェ・ジウ)の前に、10年前に亡くなったはずの忘れられない初恋の人チュンサン(ペ・ヨンジュン)と瓜二つの男ミニョン(ペ・ヨンジュン)が現れたことから始まる究極の純愛ストーリーだ。

 初恋に記憶喪失、親世代の因縁に四角関係……と、"韓ドラあるある"がてんこ盛りで、今見ても夢中になる魅力が満載だ。

 とりわけ、女性視聴者の心を鷲掴みにするのが、“孤独な転校生チュンサンvs大人な貴公子ミニョン”のいい男対決。高校時代にユジンが出会う陰あり男子と、10年後に出会う余裕のある大人男子を、ぺ・ヨンジュンが一人二役で演じ、『冬ソナ』ファンの間でもどちら派か、話題になったほどだ。

 1&2話の中心だったチュンサンに続き、今回は3話以降に登場するミニョンについて、その魅力を解説する。(※一部、ネタバレを含みます)

■『冬のソナタ』ペ・ヨンジュン扮するミニョン、包容力に溢れる大人の男の魅力

 無口で人を寄せ付けない雰囲気を持つチュンサンと違って、アメリカ育ちのミニョンは自信に溢れ、誰とでもすぐに打ち解ける社交性に富んでいる。

 自信に溢れ、積極的で表現もストレート。女性に対する接し方もスマートで、さりげなく花束を渡したり、「寒いでしょう」とコートを羽織らせたり、とにかくジェントルマンなのだ。

 優しいだけではない。自分の過ちに気づけば、言葉にして詫びを言うなど、人間もできている。ユジンが泣きたがっていることを察し、思い切り泣ける場に連れてってあげるといった気遣いも細やか。

 自分に正直で、ユジンに対する想いもはっきりと口にするが、ユジンの気持ちが第一だとし、自分の気持ちを押し付けることはない。一方で、ユジンの気持ちが揺れ動いていると知れば、彼女の手をぎゅっと握り、「(迷ったときは)こんなふうに手を引かれていくのもいい」と、強引さも見せる。

 優しさと強さ、包容力をバランスよく兼ね備えた大人男子、それがミニョンなのだ。

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