■『いつかの君に』ロケ地/全羅北道群山市、旧・臨陂駅舎

 アン・ヒョソプ×チョン・ヨビン主演『いつかの君に』は、時空を超えて貫く愛をテーマにしたタイムスリップロマンスだ。

 1年前に事故で最愛の恋人ク・ヨンジュン(アン・ヒョソプ)を亡くしたハン・ジュニ(チョン・ヨビン)。ある日ジュニは、自分の元に送られてきたカセットプレーヤーから流れる音楽を聞きながら「ヨンジュンにもう一度会いたい」と願う。

 すると、ジュニは1998年にタイムスリップし、自分とそっくりの顔をしたクォン・ミンジュとして目覚める。さらに驚くことに、ヨンジュンと瓜二つのナム・シホンと出会う。

 輪廻転生ではなく、自分にそっくりな顔をした赤の他人に成り代わってしまうという設定が斬新だ。しっかり見ていないと、ヨンジュンなのかシホンなのかわからなくなってしまうほど複雑だ。

 ドラマの終盤でジュニとシホンが待ち合わせをした駅として登場したのが、旧・臨陂(イムピ)駅。

 韓国南西部にある臨陂駅は、日本統治時代に湖南(ホナム)平野で収穫した農作物を群山港へ運搬するために群山線の貨物駅として開業した。現存する建物は、1936年に建て直された切妻屋根が特徴の日本式駅舎だ。廃駅となった現在でも、当時の佇まいがそのまま残されている。

『いつかの君に』に登場した群山線・臨陂駅は1936年に建てられた切妻屋根の日本式駅舎

●旧・臨陂駅へのアクセス

ソウル高速バスターミナルから群山高速バスターミナルまで約2時間30分。そこから市内バス(21,22等)で約30分。