新年を迎え、今年も数多くの韓国ドラマを楽しみにしている人も多いはず。ここでは、2023年に訪れた韓流ロケ地の中から、特に心に残ったドラマ2作のロケ地をピックアップして紹介する。今年の韓国旅行の際にぜひ訪問してほしい。

■『生まれ変わってもよろしく』ロケ地/慶尚南道・山清郡、南沙イェダム村

 輪廻転生をテーマにした韓国ドラマが多いが、その中でも心に残る作品がシン・ヘソン×アン・ボヒョン主演『生まれ変わってもよろしく』だ。

 千年前から19回も輪廻転生を繰り返してきたパン・ジウム(シン・ヘソン)。生まれ変わるたびに過去の記憶が蘇り、それに苦しめられつつも、18回目の人生で出会った少年ムン・ソハ(アン・ボヒョン)のことが忘れられない。過去の記憶を背負って生きなければいけないジウムの苦しみに胸が締め付けられた。

 そんな中、ジウムの18回目の人生での妹ユン・チョウォン(ハ・ユンギョン)とソハの秘書ハ・ドユン(アン・ドング)のほのぼのとした恋愛シーンには心が癒される。

 ドラマの中盤で2人が石垣のある伝統村を歩く。寄り添って見える2本の木を見つけたチョウォンが「(この木を)ハ秘書と一緒に観たかったんです」と語り、ハ秘書が戸惑うというシーンだ。

 2本の木は樹齢300年あまりのエンジュで、この村のシンボル的存在だ。仲良く寄り添うように見えることから「夫婦のエンジュの木」と呼ばれている。

『生まれ変わってもよろしく』に登場した南沙イェダム村にある樹齢300年あまりのエンジュの木

 ロケ地である韓国南東部の南沙(ナムサ)イェダム村は、智異山(チリサン)の麓に位置し、朝鮮王朝時代から多くの優秀な学者を輩出した。立派な古宅には両班(ヤンバン。貴族階級)の子孫たちが今も暮らす「生きた伝統村」だ。

●南沙イェダム村へのアクセス

ソウル南部ターミナルからウォンジバス停留所まで約3時間10分。そこからタクシーで約10分。