韓国最大の島・済州島(チェジュド)。美しい自然と島独特の食文化に魅せられ、国内外を問わず大勢の観光客がこの島を訪れる。そんな神秘の島・済州島は、数多くのドラマや映画に登場する。
イ・ビョンホン、シン・ミナ、ハン・ジミンら豪華出演の『私たちのブルース』、ジュノ(2PM)&ユナ(少女時代)主演『キング・ザ・ランド』、チ・チャンウク&シン・ヘソン主演『サムダルリへようこそ』など、例を挙げたらきりがないほどだ。
韓国版『愛していると言ってくれ』にも済州島が登場した。このドラマは、聴覚障害をもつ天才画家・ジヌ(チョン・ウソン)と女優の卵・モウン(シン・ヒョンビン)が愛をはぐくむ過程が丁寧に描かれている。
2人の会話は、手話や文字メッセージのやり取りで行われる。普段当たり前のように聞こえてくる「音」をあえて遮断し静かに進行していくという構成により、視聴者はよりドラマに集中することができる。
■『愛していると言ってくれ』に登場する済州島の月汀里海水浴場
『愛していると言ってくれ』第1話で、モウンとジヌは済州島の海岸で出会う。モウンが首に巻いていたストールが風で飛んでいき、それをジヌが拾い上げる。
撮影が行われたのは、済州島北東部にある月汀里(ウォルジョンニ)海水浴場だ。
私が訪問した日はあいにくの雨模様だったが、月汀里の海はエメラルドグリーンの色を放ちとても印象的だった。遠方に見える風力発電用の風車が、この美しい風景に彩りを添えている。海岸に並ぶカフェやレストランで食事を楽しみながら、広大な海を眺めるのもいい。