また、牙山市の南部には外岩(ウェアム)民族村がある。安東河回村をはじめ、ほかの7つの民族村とともに国家指定重要民俗文化財に指定されている伝統村だ。
雪華山の麓に位置する外岩民族村は、入口が低く奥へ行くほど徐々に高くなる地形をしている。日照量が多く、背後に控えた山が冬の冷たい風を防いでくれるという住みやすさから、約500年前に形成された。
村全体が全長5.3kmにも及ぶ石垣に囲まれており、忠清道の格式ある両班の邸宅と藁ぶき屋根の家が南向きに建てられ、現在でも約200名が暮らしているという。
この村の最大の特徴は、家屋の所有者の官職名や出身地名を取って「参判宅」、「教授宅」、「霊岩郡首宅」など屋敷の名称が決まっていることだ。
美しい景色を眺めながら歴史ある伝統村を散策していると、心も身体も洗われるようだ。
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