真面目さと純朴さ一途さで愛された『椿の花咲く頃』から、ハードボイルドな魅力全開の『インサイダー』まで、作品ごとにまったく違うキャラクターで観る者を魅了しているカン・ハヌルと、『還魂』や『空から降る一億の星』などのチョン・ソミンがW主演の映画『ラブリセット 30日後、離婚します』。
韓国で2023年に公開された映画のなかで、ラブコメディの観客動員No.１（216万人突破！）を記録した爆笑ロマンチックコメディが日本でも絶賛公開中だ。
主人公は、大恋愛の末に結婚にこぎつけたものの、価値観の違いからすれ違い、やがては憎しみ合うように離婚を決意する夫婦。だが、30日後に正式に離婚することになった途端、交通事故で２人とも記憶喪失に！と、突拍子もない事態から繰り広げられる、離婚×記憶喪失の波乱万丈ロマンスとなっている。
カン・ハヌルが演じるのは、平凡な家庭で生まれ育った“自称”知的イケメン”の弁護士ジョンヨル。名家のお嬢様でありながら破天荒な映画プロデューサー、ナラ（チョン・ソミン）と、丁々発止の攻防を繰り広げる。
殺伐とした夫婦姿はもちろん、過去の甘い恋人時代、さらに失った記憶を取り戻すために同居する様子など、さまざまなシチュエーションで笑いとときめきを作り上げたカン・ハヌルのインタビューをお届けする。
■『ラブリセット 30日後、離婚します』カン・ハヌル〈インタビュー〉「台本を最初から最後まで一気に読めたので出演を決めました」
――『ラブリセット 30日後、離婚します』への出演を決めた理由は？
作品を選ぶ時は、ただ台本だけを見ます。座ったその場所で最初から最後まで一気に読めたら、出演を決めます。今回、（ナラの母親役の）チョ・ミンスさんが、「作品を選ぶ時は、監督のことも調べて、以前の作品のスタイルや、一緒に仕事をするスタッフのこともきちんと調べておくと、自分の力をうまく発揮できる」と助言してくれました。100％そのとおりですし、いい言葉です。
でも僕にとっては当てはまらないことです。僕は、まず台本だけを見るんです。ただ台本だけ。その監督の以前の作品などは気にしません。「この作品は撮影でいろいろなアイデアが加われば、もっと面白そう」と思って出演を決めました。
