■『守護教室』は脇役にも注目
本作はキャスティングもおもしろい。
行方不明になった友達を探そうとする女子高校生役に『アジョシ』や『私の少女』のキム・セロン。『マイ・デーモン』『タッカンジョン』のキム・ユジョン同様、子役の印象が強い彼女だが、2000年生まれなので撮影時(2017年撮影、2018年韓国公開)は10代後半。目鼻口は子役時代の面影たっぷりで、輪郭と168センチまで伸びた身長が時の流れを感じさせる。
知事候補で女子高の理事長役に扮するのは『シスターズ』や『26年』のチャン・グァン。ルームサロンの社長に『エクストリーム・ジョブ』や『マイ・スイート・ハニー』のチン・ソンギュ。お人好しの警察官役に『悪人伝』のオ・ヒジュン。
田舎町のシーンの多くが忠清北道の陰城郡で撮影されているので、同じ道の報恩郡出身のオ・ヒジュンがどこかとぼけた感じの忠清道訛りを披露し、鄙びた田舎のムード作りに貢献している。