■海女文化がユネスコ世界無形文化遺産に登録された済州島
韓国の海女の発祥は、韓国最大の島・済州島(済州特別自治道)と言われている。済州島の海女たちは、幼い頃からの修練によりその技量を身につけ、10代半ばで海女として独立、海女の生活は60歳前後まで続けるという。
そんな済州島の海女の姿を、ドラマ『私たちのブルース』ではコ・ドゥシム、『サムダルリへようこそ』ではキム・ミギョンが生き生きと演じていたのが記憶に新しい。
かつて済州島を訪問したときに、海女たちが素潜りするのを見学したことがある。島の東側に位置する城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)の麓から階段を下った岩場では、1日2回海女のショーが開催されている。
イオドサナという済州島の民謡を披露してくれたあと、水中眼鏡をつけた海女たちは、海に潜りアワビやウニなどをつかみ取りして浜に戻ってくる。浜にある海女食堂では、採れたてのサザエやナマコなどの刺身を食べることもできる。
大きく息を吸い込み、水深10~20mまで潜っては海産物を手づかみで採取する済州島の海女文化は、2016年ユネスコ世界無形文化遺産に登録された。
●済州島へのアクセス
成田空港から大韓航空直行便で約2時間50分、関西国際空港からT’way航空直行便で約1時間50分。