■韓国映画『オ!ムニ』の舞台、忠清南道・錦山は、高麗人参の栽培で有名!

 韓国映画『オ!ムニ』の舞台となった錦山は、韓国中西部にある忠清南道の南東部に位置する。周囲を山に囲まれた盆地で、高麗人参の栽培で有名だ。1日の寒暖差が大きく、ミネラルたっぷりの肥沃な土地が、高麗人参の栽培に最適と言われている。

 錦山の高麗人参の歴史は、約1,500年前にさかのぼる。学者のカン・チョサは、病に伏した母親の看病をしていた。ある日、カンの前に山神が現れ、「観音峰の岩肌に赤い実を3つ付けた植物がある。その根を煎じて飲ませれば、母親の病気は治るだろう」と告げた。

 カンが言いつけどおりにしたところ、母親は完治したという。カンは、開参(ケサン)という村にその植物の種を撒き、栽培に成功した。これが錦山での高麗人参栽培の始まりである。

 孝行息子が種を撒いたことがきっかけで高麗人参の栽培が盛んになった錦山が、母と息子の情愛を描いた韓国映画『オ!ムニ』の舞台であることに、因縁を感じてしかたがない。

錦山では1500年前から栽培が始まった高麗人参は愛らしい赤色の実をつける
「錦山世界人参まつり」で食べた高麗人参の天ぷらと高麗人参マッコリ

●錦山へのアクセス

ソウル高速バスターミナルから錦山市外バスターミナルまで約2時間30分。