裁判官が笑顔で人を殺めるとは……初回から衝撃的なストーリー展開に度肝を抜かれたのが、ディズニープラス スターで配信中の新作ドラマ『悪魔なカノジョは裁判官』だ。裁判官の身体に憑依した悪魔が、自省しない殺人犯を弾劾するというファンタジー・ラブコメディだ。

 前作『ドクタースランプ』では、パク・ヒョンシクとのラブラインが話題となったパク・シネ。本作では、悪質な殺人犯を非情に殺害する美人裁判官を演じ、注目を集めている。韓国SBSでの視聴率は、初回6.8パーセント、第2回が9.3パーセントと好調だ。

■パク・シネ最新作『悪魔なカノジョは裁判官』見どころは?

●『悪魔なカノジョは裁判官』ストーリー

 裁判官のカン・ビンナ(パク・シネ)が、公園で何者かに刺され死亡する。殺人地獄の裁判官ユースティティア(オ・ナラ)は、殺人を犯してもいないビンナを殺人地獄へ送り込んでしまう。

 殺人地獄の総責任者バエル(シン・ソンロク)は、ユースティティアの誤った判決に怒り、「ビンナに憑依し、1年以内に人間界で自分の罪を反省しない10人の殺人者の命を奪い、地獄に送れ」とユースティティアに命ずる。

「裁判官カン・ビンナ」として人間界に戻った悪魔は、自分の仕事を妨害する熱血刑事ハン・ダオン(キム・ジェヨン/『月水金火木土』)が邪魔でならない。他人には言えない秘密を抱えたダオンだが、ある時酒に酔って、その秘密をビンナに話してしまい……。

●見どころ

 派手なメークに派手な服装、裁判中に大好きな缶コーラを飲む……と、およそ裁判官らしくないビンナ。そんなビンナが、山積みの調書の中から、殺害する対象となる極悪な殺人犯を必至で探す姿がユーモラスに描かれている。

 ビンナとともに人間界に送り込まれた裁判官補佐で、裁判所実務官に憑依したク・マンド(キム・イングォン)が、唯一ビンナの正体を知る存在として笑いを誘う。

 何事にも強気なビンナだが、悪魔だけに十字架が苦手だ。それにも拘らず、ビンナの住むヴィラ(低層アパート)の大家(キム・ジェファ)は、敬虔なキリスト教信者で、ビンナを熱心に礼拝へと誘う。同じヴィラに住む偏屈なハルモニ(キム・ヨンオク)も気になる存在である。

 また、ビンナの元婚約者の父親である国会議員(キム・ホンパ)が、婚約が破綻した後もビンナに好意的なところが胡散臭い。

 こんな環境の中で、果たしてビンナは使命を全うし、殺人地獄に戻ることができるのか。これからの展開が楽しみだ。

『悪魔なカノジョは裁判官』のロケ地大田広域市の玄関口であるKorail大田駅