思いあたる節があった。このコラムでも紹介したATMでのキャッシングである。受けつけてくれるATMと拒否されるATMがあるのだ。その違いがいまひとつはっきりしない。
しかし韓国のATMは、キャッシングの入力を進めていくと、必ず、韓国で発行されたカードか、海外でつくったカードか……という画面が出てくる。国内カードと海外発行カードでは認証システムが違う可能性があった。
僕はさまざまな国でキャッシングをするが、東南アジアや欧米ではこういう画面は出てこない。韓国特有のシステムだった。つまりその違いで、無人店の機械は僕のカードを受けつけてくれないのではないか……。
だが話はそう単純なものではないらしい、というか、ユーザーはなかなかわからないのだ。システムの問題なのか、機械の問題なのか……。話はセキュリティの分野だから公表できない要素も多いのかもしれないが。
韓国ハードリピーターのなかには、この状況を嫌って、韓国でも必ず支払いやキャッシングができるカードをつくっているようだが、僕はそこまでのリピーターでもない。
しかし今後も韓国は無人店が増えていく流れのなかにいる。その店の何割かは日本発行のカードは拒否されてしまう。いや多くの無人店といったほうがいいかもしれない。
無人店は日本人にとって、あまり縁のない存在になってしまうのだろうか。