国家代表!?』(2009年)はアメリカから来た主人公(ハ・ジョンウ)がスキージャンプ韓国代表としてメダルを獲ることで、産みの母親(イ・ヘスク)に気づいてもらおうとする切実な物語だった。

宮廷女官チャングムの誓い』でおなじみのイ・ヨンエ主演作『親切なクムジャさん』(2005年)には、冤罪で逮捕されたクムジャ(イ・ヨンエ)が、オーストラリアに養子に出された娘と再会して葛藤するシーンがあった。

 実在する海外養子をモデルにした映画『スーザン・ブリンクのアリラン』(1991年)は、釜山に定着した朝鮮戦争避難民の末娘(チェ・ジンシル)が、スウェーデンに養子に出された話。18歳で自立して韓国に帰り、産みの母と会う話だった。

 胸の痛む物語を生みがちな入養だが、親子の離別や朝鮮戦争にまつわるドラマを観るときに、知っておいてほしいできごとのひとつだ。

『国家代表!?』で、主人公らがスキージャンプの練習を始めた全北特別自治同の茂朱(ムジュ)