■わが心の女優ランキング3位/チェ・ジウ
『冬のソナタ』(2002年)で演じたユジンは理想の女性像だった。冬はそれまで苦手な季節だったが、その嫌悪感がなくなった。チェ・ジウの「雪のような透明感」のおかげだったかもしれない。
2004年3月に来日した彼女がNHKで記者会見をしたが、登場した際に記者たちがドッと歓声をあげた瞬間が劇的だった。長身の美しい姿は別世界の威厳に満ちていた。
■わが心の女優ランキング2位/ペ・スジ
『ドリームハイ』(2011年)では、演技とはいえ「勝気な性格」が前面に出すぎていた。しかし、映画『建築学概論」(2012年)のときはもうイメージを一変させていた。初恋を感じさせる存在感は未熟ながらも、若さが持つ瑞々しさの象徴でもあった。
以後、年齢とともに美しさが際立っていった。『スタートアップ:夢の扉』(2020年)では企業を立ち上げていくキャリアウーマンを演じて、颯爽としたふるまいも見事だった。
■わが心の女優ランキング1位/ハン・ヒョジュ
『春のワルツ』(2006年)で新人女優から主役女優に抜擢されたが、当初は普通すぎる10代の女性だった。ところが、回が進むごとに感情表現が豊かになって、後半では惚れ惚れするような「ひたむきさ」が出て、心から応援したくなった。その後の作品もずっと注目して見ていた。
2011年3月、『トンイ』のキャンペーンでNHKに来たときに立ち話をした。「韓国の新聞で豚足が好きだと知りましたが、今でもよく食べますか」と尋ねると、ハン・ヒョジュは嬉しそうな表情を見せて、「よく食べます。撮影で疲れたときには、どうしても肉が食べたくなるんですよ」と答えてくれた。
さらに、「『春のワルツ』のユン・ソクホ監督が新作ドラマを撮るそうですが、出演依頼が来ましたか」と聞いてみると、彼女は「まだありません。こちらから連絡したほうがいいですかね」と笑顔で答えていた。天真爛漫なハン・ヒョジュと間近で話ができて、忘れられない感激だった。
2023年の世界的大ヒット作『ムービング』では、30代半ばで男子高校生の母親を演じていて、新しい彼女の魅力が発見できた。
●配信情報
『ムービング』ディズニープラス スターにて独占配信中(C)2023 Disney and its related entities
[2023年/全20話]演出:パク・インジェ、パク・ユンソ『キングダム2』 脚本:Kang Full(カンフル)
出演:リュ・スンリョン、ハン・ヒョジュ、チョ・インソン、イ・ジョンハ、コ・ユンジョン、キム・ドフン
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