韓国ドラマファンにとっては年末のお楽しみとなっている、地上波3局(KBS、MBC、SBS)の演技大賞。なかでも「MBC演技大賞」は地上波放送3社のなかで一番古く(当時は「MBCタレント演技賞」)、今年50周年を迎える。
そんな記念すべき年のランナップは、ヒット作&話題作が目白押し。
2024年のMBCドラマのなかでもっとも高視聴率を獲得した『夜に咲く花』や、キム・ナムジュ6年ぶりのドラマ主演作にして、チャウヌがダークサイドの魅力を発揮し、俳優として新境地を開拓した『ワンダフルワールド』。国民的人気ドラマの前日譚を描く『捜査班長 1958』、Netflixの週間視聴ランキング2位(英語以外のテレビ番組部門)の『その電話が鳴るとき』に至るまで人気を集めており、大賞と「今年のドラマ賞」(作品賞)、どちらも予想がつかない状況だ。
■話題作続々!2024年の「MBC演技大賞」最有力候補は?
『ワンダフルワールド』のキム・ナムジュが受賞すれば、2010〜2011年に放送された『逆転の女王』に続く14年ぶりの大賞受賞となる。
一方、『夜に咲く花』のイ・ハニは、5月に開催された第60回百想芸術大賞でテレビ部門最優秀演技賞を、10月の第15回コリアドラマアワードで大賞を受賞するなど、すでに好評価を得ており、有力なライバルといえよう。
いずれにせよ、女性が大賞を受賞すれば、2014年『私はチャン・ボリ!』のイ・ユリ以来10年ぶりとなる。
また、『捜査班長1958』が初のMBC作品主演となったイ・ジェフン、『こんなに親密な裏切り者(原題)』で29年ぶりにMBCに帰ってきたハン・ソッキュらにも注目が集まっている。
毎回、驚きの真実が明らかになり、回を重ねるごとに視聴率を伸ばしていった本作ミステリー『白雪姫には死を~BLACK OUT』や、キム・ヒソンが家族を守るために姑と共闘するブラックコメディ・サスペンス『我が家(原題)』、ユ・ヨンソクとチェ・スビン共演のラブサスペンス『その電話が鳴るとき』など、さまざまなジャンルのドラマが愛された今年のMBCドラマ。
激戦が予想される大賞、今年のドラマ賞はもちろん、各演技賞が誰の手に贈られるか期待が高まる。
視聴者投票が行われたベストカップル賞の候補は、『夜に咲く花』のイ・ハニ×イ・ジョンウォン、『捜査班長1958』のイ・ジェフン×イ・ドンフィ、『我が家(原題)』のキム・ヒソン×イ・ヘヨン、『こんなに親密な裏切り者(原題)』のハン・ソッキュ×チェ・ウォンビン、『その電話が鳴るとき』のユ・ヨンソク×チェ・スビンと、男女、男男、女女、親子とさまざまなカップルがノミネートされた。こちらも楽しみだ。
司会は、アナウンサー出身のキム・ソンジュと、『その電話が鳴るとき』が好調のチェ・スビン。歌番組から誕生したクロスオーバーグループ、LA POEMのステージも予定されている。
なお、12月30日に韓国で開催される授賞式の模様は、日本でもKNTVで生中継される。