韓国トップ俳優のイ・ジョンジェイ・ビョンホンがジャージ姿で並んでいるだけで大変ぜいたくなのに、Netflix新作『トランク』も話題のコン・ユ、『シスターズ』のウィ・ハジュン、さらに『ミセン-未生-』のイム・シワン、『椿の花咲く頃』のカン・ハヌル、『涙の女王』のパク・ソンフン、『私のヘリへ ~惹かれゆく愛の扉~』のイ・ジヌクらまで加わるのだから、たまらない。

 世界的話題作Netflix『イカゲーム』シーズン2のことだ。だが、シーズン2のキャスティングで「おっ!」と思ったのはこれだけではない。

■『イカゲーム2』ギャンブルで借金まみれの親不孝息子役は、『ムービング』殺し屋役ヤン・ドングン

 ヤン・ドングンは、8歳の頃から子役で活躍している個性派俳優だ。2001年、22歳で映画の主役を射止め、その後『ワイルドカード』(2003年)でスタイリッシュな刑事役、『最後の狼』(2004年)で当時まだスターとは言えなかったファン・ジョンミンの先輩警官役、『風のファイター』(2004年)では日本で有名な極真空手の創始者チェ・ペダル(大山倍達)、『パーフェクト・ゲーム』(2011年)では日本でも有名なソン・ドンヨル選手(元・中日ドラゴンズ)を演じた。

ヤン・ドングンが『パーフェクト・ゲーム』で扮したソン・ドンヨル選手の壁画(光州市)

 ヤン・ドングンは若くして華々しい時代を経験してしまったので、その後はスローダウンした感があるが、殺し屋に扮したドラマ『ムービング』の大ヒットで脚光を浴びた印象だ。

 20年以上前から活躍しているので50歳を過ぎていると思ったら、1979年生まれなのでまだ40代半ば。これからさらにいい味が出てきそうだ。

 ヤン・ドングンが『イカゲーム』シーズン2で演じているのは、借金まみれのギャンブラー。その息子を助けようと、母親(カン・エシム)もゲームに参加するというマザコン設定も韓国らしくて興味深い。母と息子がゲームをどう戦うのか、注目してほしい。