伏線を回収しないドラマ。それがディズニープラス スターで配信中のキム・ナムギル主演『熱血司祭2』だ。伏線を回収しなければ面白くないのでは? そう思うのが普通だが、このドラマは大丈夫。意表を突く伏線自体がたまらなく笑える。(以下、一部ネタバレを含みます)
■『熱血司祭2』見どころ考察!愛すべき可笑しなキャラたち
『熱血司祭2』が最終回を迎えて、ちょっと寂しい。愛すべき可笑しなキャラたちとはお別れだ。シーズン3があるかどうかもわからないし……。
主人公は血の気が多い熱血司祭のキム・ヘイル。キム・ナムギルが破天荒に演じている。
相棒は2人。キム・ソンギュンが演じるク・デヨンは強いのか弱いのかがわからない刑事であり、イ・ハニが扮したパク・キョンソンは常識が通用しない規格外の検事だ。さらに、愉快な仲間たちがキム・ヘイルと行動を共にして「一大ギャグ集団」になっている。
今回のシーズン2ではみんなが釜山に集結した。麻薬組織を撲滅するためだ。極ワルの総本山はラオスからやってきたキム・ホンシク。ソンジュンが扮しているが、本当に残忍な悪魔だ。
彼と利害を一致させているのが釜山地検の麻薬担当部長検事ナム・ドゥホン(ソ・ヒョヌ)。この男は有力者の息子の不祥事をもみ消して出世してきたクズ検事である。
反対に、正義感に燃えているのが釜山警察庁麻薬捜査隊刑事ク・ジャヨン(キム・ヒョンソ)である。女性ながら蹴りの鋭さは格闘技選手なみだ。
以上が『熱血司祭2』のメインキャストだが、「その他大勢」の脇役も粒ぞろい。それぞれ持ち前の特異キャラで笑わせてくれる。