最後の理由は、好感を持てる登場人物のオンパレードだったことだ。主役の２人はもちろんだが、悪役を除いて、すべての登場人物が愛すべきキャラクターになっていた。
特に4人の奴婢たち……マクシム（キム・ジェファ）、トッキ（オ・デファン）、マンソク（イ・ジェウォン）、クットン（ホン・ジンギ）が「最高の脇役カルテット」を形成していた。
こうした多彩な配役によって、『オク氏夫人伝』は比類なき「人間ドラマ」になっていた。
以上のように、『オク氏夫人伝』が個人的に韓国時代劇のベストワンである理由を述べてきた。
筆者にとって史上最高レベルとは、「見て感動して泣けて終わる」だけのドラマではない。その先のストーリーを自ら創作してみたくなる作品だ。そこでは、愛すべき登場人物たちが生き生きと末永く生命力を持っている。それは、なんという無限の喜びなのか。
『オク氏夫人伝』はそういう意味での「史上最高レベル」なのである。
●配信情報
『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』
U-NEXTにて独占配信中
［2024年／全16話］演出：チン・ヒョク『シーシュポス：The Myth』『青い海の伝説』『主君の太陽』 脚本：パク・ジスク『アンクル〜僕の最高のおじさん〜』『私の人生の春の日』
出演：イム・ジヨン『庭のある家』『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』、チュ・ヨンウ『田舎街ダイアリーズ』『トキメク☆君との未来図』、キム・ジェウォン『ヒエラルキー』『キング・ザ・ランド』、ヨンウ『ナンバーズ ビルの森の監視者たち』『ゴールデンスプーン』
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