現在、韓国では、ド・ギョンスD.O.EXO)、ウォン・ジナ主演の恋愛ファンタジー映画『言えない秘密』が公開されている。去る2月7日、CGV往十里(ソウル市に位置)では『言えない秘密』のトークショーが開催され、ド・ギョンス、ウォン・ジナ、本映画でディレクションとシナリオを担当したソ・ユミン監督、韓国映画界の巨匠ホ・ジノ監督が登壇した。

『言えない秘密』は、2007年に上映された同名の台湾映画をリメイクした作品。ドイツに留学中の音大生ユジュン(ド・ギョンス)が、交換留学生として訪れた韓国のキャンパスで、ジョンア(ウォン・ジナ)と運命的な出会いを果たすところからはじまる青春ラブストーリーだ。

■恋愛映画『言えない秘密』主演の実力派俳優ド・ギョンスとウォン・ジナ、互いの演技で印象に残ったシーンは?

 トークショーの冒頭、ラブストーリー作品への出演所感を尋ねられると、ド・ギョンスは「恋愛映画は昔からとても好きなジャンル。ラブストーリーでしか味わえない心の揺れを感じながらユジュンを演じました。僕が感じたときめきや胸が締めつけられるような気持ちが、観客の皆さんにも伝わることを願っています」と語った。

 一方、ウォン・ジナは「デビューしてから、本格的な恋愛作品に出演するのは、今回が初めて。このような美しいラブストーリーをフィルモグラフィーに残すことができ、とても幸せです」と感想を述べた。

 お互いの演技で一番印象的だったシーンは?との質問に、ド・ギョンスは「ジョンアがユジュンを強く思うシーンでは、彼女の切実な気持ちが伝わり、ジナさんの演技力に感嘆しました」とウォン・ジナを讃えた。

 一方のウォン・ジナも「撮影中、ギョンスさんは目で演技ができる俳優だと感じました。ユジュンがどんな感情を抱いているのか、目がすべて物語っている。特に、ピアノバトルシーンでのユジュンの眼差しは圧巻でした」と返した。

■韓国恋愛映画の巨匠ホ・ジノ監督が『言えない秘密』を「貴重な映画」と絶賛!

 近年、韓国の商業映画は、刺激や爽快感が味わえるアクションやスリラーが主流。恋愛映画の制作は減少傾向にある。

 トークショーでゲストとして登壇したホ・ジノ監督は「正統派ラブストーリーに真正面から取り組んだ『言えない秘密』は、今の韓国において、とても貴重な映画」と述べた。また、「ソ・ユミン監督は、昔から細やかな心理描写が得意だった。今回の映画でもド・ギョンス、ウォン・ジナ両主役の心の動きをよく捉えている」と称賛した。

 ソ・ユミン監督といえば、感情の機微を描くことに長けた脚本家でもある。彼女が関わった韓国映画のうち、日本で最も知られている作品は、2005年に日韓で上映された『四月の雪』(監督:ホ・ジノ)だろう。日本での興行収入27億円を記録した大ヒット作だ。