――チャン・ドンユンさんとはお互いのキャラクターをどのように演じ分けるのかなど事前にどんなお話をしていたのでしょうか? 

「トーン(雰囲気)を真似ても限界があります。同じようにすることは難しいですし、そのようなことばかりに気を使っていると演技から外れてしまうのではないか、と思いました。 自分のキャラクターの言葉で演じることは自然なのですが、他人の言葉を真似すると演技に支障をきたす恐れがある、なので、各自の声を出す代わりに、この状況ではお互いに『私がジェファンだったら? 私がジニョクだったら?』という、この1点だけ忘れずに演じようと話しました。ただ声のトーンを変えるだけでは、演技が不自然になることがあるからです。

 また、私がドンユンさんよりも演技キャリアが長いということもあり、若干の仕掛けとして、習慣を一つずつ変えてみたらどうかとも提案しました。 お互いに対話をたくさんしながらキャラクターを作り出すために努力しました」

――キム・ジェフン監督からはどんな演出やアドバイスがありましたか?

「2カ月の間に28回の撮影をしなければならなかったので、撮影をほぼワンテイクで行ったような気がします。俳優としては、もう1度撮ってみたいと思う気持ちがあるシーンもありましたが、監督がいつも、『とてもよくやっているし、よく映っているから心配せずに信じてついてきてほしい』と言ってくださって、少し安心した記憶があります」

――『デビルズ・ゲーム』は日本の観客にはオ・デファンさんの初主演映画だと紹介しています。主演俳優としての感想をお願いいたします。

「すべての俳優とスタッフの方々と最善を尽くして撮影しながら、毎シーンに集中しながらアツく演技しました。『デビルズ・ゲーム』は私を初心に帰らせた映画で、熾烈に毎回真剣に撮影しました。たくさんの関心をお寄せいただき、ファンの皆さんにお会いできる日があればまたご挨拶したいです」