――演技の点数もつけていただきましたが、ここからは演技についてお話を伺わせてください。『太陽の末裔』から『都会の男女の恋愛法』『シャーク 覚醒』まで、幅広いジャンルの作品に出演されていますが、これまでの俳優⼈⽣で、ターニングポイントになった作品は︖
「軍除隊後、最初に出演した『都会の男女の恋愛法』ですね。このドラマは、登場人物たちがインタビュー形式でカメラに向かって一人語りする独特の撮影方法だったんです。目の前に相手がいない状態で演技しなければならず、とても難しかったんですが、無事に乗り越えたとき、あぁこういう演技も自分はできるんだ、と自信につながりました。大変だったぶん、成長も大きかったと思います」
――演じたギョンジュンというキャラクターは30代の男性のリアルな恋愛観を描いていたと思いますが、自分に近い部分はありましたか?
「正直、ギョンジュンはちょっとイケてないと思いました(笑)。でも、自分とは違ったタイプのキャラクターだった分、習うことも多かったですね」
――役作りに、⾃分流スタイルはありますか?
「周りの人をたくさん観察しますね。記者の役をするとしたら、記者が出てくるドラマや映画を観るより、実際に記者をしている方をじっくり観て、こんなふうに仕事をしているんだなと、研究するスタイルです」
――普段から好んで人間観察をしています?
「そうですね。人真似するのも好きですし、不思議な人がいるとずっと観てしまいます。なので、電車の中は忙しいです(笑)。人を観察していて、始点から終点まで行ったりすることもあります」
――細かい観察眼が役にも反映されているんですね。
「(照れながら日本語で)ありがとうございます」
