――俳優として守っているルール、⼤切にしている信念はありますか

「中途半端にならないように。これくらいやれば大丈夫だ、とか安易な考えを持たず、最後までできる限りの努力をすること。それが信念であり、執念ですね。疲れていても、家に遅く帰っても、満足できなければずっと考えてしまいます。できることはすべてやりたいタイプです」

――徹底して役作りするタイプなんですね。作品を選ぶときにキャラクターは重要視しますか

「キャラクターの中に少しでも自分と重なる部分を感じれば、やってみたいと思いますね。一方で、キャラクターが何かを発言したとき自分の言葉ではないように感じたり、やっていることがあまりにも遠く感じられたとき、この役はできないな、と思ってしまいます。勇気がないんです(苦笑)。

 とはいえ、キャラクターを作っていく作業は好きですね。キム・ミンソクを入れつつ、キャラクターの要素を入れて、そうやっていくうちに、良いものが生まれてきます。他の俳優の方もそうだと思いますが、キャラクターはとても重要視します」

――『被告人』然り、『ドクターズ』然り、脇役ながら最後の最後に視聴者の心をぐっと掴むようなキャラクターを多く演じてきた印象です。最初から台本で決まっていたのでしょうか。それとも演じていくうちにそのような展開に変わったのでしょうか。

「ほとんど決まっていたものでしたが、自分なりの色を少し加えてもいます。また、専門職の場合は、医師役なら医学の勉強を本当にたくさんするなど、専門的な知識を徹底して入れるようにします。少しでもその人物に集中できるように。それが観ている方にも伝わっているのだとしたら、ありがたいです」

(インタビュー後編に続く)

 写真提供:IMX

●キム・ミンソク Profile

1990年1月24日生まれ。釜山広域市出身。人気オーディション番組「SUPER STAR K」シーズン3をきっかけに芸能界入りし、2012年のドラマ『美男〈イケメン〉バンド~君に届けるピュアビート』でドラマデビュー。2016年の『太陽の末裔 Love Under The Sun』で注目される。以降、『被告人』『この恋は初めてだから〜Because This is My First Life〜』(ともに2017年)、『都会の男女の恋愛法』(2021年)、『デリバリーマン~幽霊専門タクシー始めました~』(2023年)などの作品で活躍。少年院で総合格闘家に戦う術を習い、強く成長していく元いじめられっ子役で主演した映画『シャーク 覚醒』の続編ドラマ『シャーク:ザ・ストーム』が待機中。

●『マイ・ミリタリー・バレンタイン』あらすじ

 韓国最高のアイドルグループ、FITAのコンサートが非武装地帯(DMZ)に建設された新たな都市・平和(ピョンファ)市で開催された。そこへ爆弾テロの密告が入り、市長は特殊部隊を召集する。

 そんな中、FITAのメンバーでミリタリーオタクのロイド(キム・ミンソク)が、公演を抜け出して芸能人仲間からレアアイテムを受け取っていたところ、北朝鮮の特殊部隊のエース、ヨンオク(ナム・ギュリ)にテロ犯と間違えられて騒動に。この事件をきっかけにスキャンダルに巻き込まれたロイドは、批判をかわすため入隊を発表する。

 広報部へ配属されるはずが、なぜか、ヨンオク率いる南北連合軍に送られたロイドを待っていたのは、ハードな訓練の日々。さらに、爆弾テロを密告したことで、反統一テロ組織「バイオレット」に追われていたロイドのファンの少女を、ヨンオクと救ったことで、2人は「バイオレット」から狙われるようになり……。

(C) SLL Joongang Co.,Ltd all rights reserved

●配信情報

Prime Video「韓国ドラマ&エンタメChannel K」で独占配信中(全12話)

演出:パク・クァンチュン 脚本:クォン・ヒギョン、パク・ヒョンジン 

出演:キム・ミンソク『太陽の末裔 Love Under The Sun』『都会の男女の恋愛法』、ナム・ギュリ『君は私の春』『カイロス〜運命を変える1分〜』、ソン・ジェリム『とにかくアツく掃除しろ!~恋した彼は潔癖王子!?~』『太陽を抱く月

※視聴はこちら:https://amzn.to/3FNS1DE

●「韓国ドラマ&エンタメChannel K」
公式サイト:https://channelk.jp/
公式X:https://x.com/ChannelK_PR
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@channelk.pr