写真提供:Prime Video

――メダリストを演じるうえでどんな点にポイントを置いたのですか?また、演じたキャラクターにキャッチコピーをつけるとしたら?

パク・ボゴム「ユン・ドンジュは元ボクシング選手です。本物の選手のように見てもらいたくて、クランクインの前から6カ月以上ボクシングの訓練をし、筋トレなどで増量して体を作り上げることに重点を置きました。アクションシーンも出演陣と息を合わせて毎日練習しましたね。肉体的に大変ですが、精神的には大変だと思うことはありません。

 ドンジュのキャッチコピーは、“ブルドーザー”ですね。理由は、不義に立ち向かい、正義のために戦う力強い姿がまさに“ブルドーザー”のようだと思います」

キム・ソヒョン「私も射撃訓練を6カ月以上受けました。同じ銃を使う場面でも、選手時代のシーンは落ち着いて集中する姿を見せ、警官になったあとはタフで強力なイメージで演じるというように、差別化することに重点を置きました」

イ・サンイ「僕が演じるキム・ジョンヒョンは、隣の2人(パク・ボゴム、キム・ソヒョン)とはメダルの色が違います。ジョンヒョンは、金ではなく銀メダリストなんです。その違いには、いろいろな事件があり、葛藤もある。色が違う分、より一生懸命努力する、努力家の姿を見ていただきたいですね。そして、なぜ彼が金ではなく銀なのか、その理由については徐々に明かされていくと思うので、お楽しみに!ということで(笑)。

 また、キャッチコピーは、“白鳥”ですね。真っ白なフェンシングのウェアもそうですが、一見優雅に見える姿の下では、白鳥が必死で水を掻いているように非常に頑張っている。守るべき人たちを守ろうとする、そういった責任感、努力が彼の水面下にあることを見てほしいですね」

 キャッチコピーはいずれも観れば納得。ドンジュが弱い者を守るため、身ひとつで悪にぶつかっていく猪突猛進ぶりはブルトーザー以外の何ものでもない。青い炎のように静かだが中身は熱いハンナ、スマートに見えて陰では必死にもがいているジョンヒョン、それぞれの個性がぶつかって見せる化学反応、恋の三角関係も興味深い。(後編に続く)

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●パク・ボゴムProfile

1993年6月16日生まれ。2011年、映画『ブラインド』でデビュー。『恋のスケッチ〜応答せよ1988』『雲が描いた月明り』の大ヒットにより一躍スターダムに。除隊後久々に復帰したドラマ『おつかれさま』では済州島に暮らす寡黙だが愛情深い青年を好演。出演作に『青春の記録』『ボーイフレンド』など。

●キム・ソヒョンProfile

1999年6月4日生まれ。『太陽を抱く月』や『屋根部屋のプリンス』など、子役として活躍。近年は主演女優として実力を発揮。 “時代劇の女神”の異名をもち、『仮面の王 イ・ソン』『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』など多くの時代劇作品で知られている。

●イ・サンイProfile

1991年11月27日生まれ。2014年、舞台デビュー。ミュージカル俳優として活動する一方で、『刑務所のルールブック』や『椿の花咲く頃』などで印象的な脇役を演じる。『一度行ってきました』で注目を浴びて以降、『五月の青春』『マイ・デーモン』『海街チャチャチャ』など主演級の役どころで躍進中。

『グッドボーイ』Prime Videoにて独占配信中 写真提供:Prime Video

●作品・配信情報

『グッドボーイ』

Prime Videoにて日本独占配信中(毎週日曜・月曜に更新)

[2025年/全16話]演出:シム・ナヨン『怪物』『良くも、悪くも、だって母親』、脚本:イ・デイル『ライフ・オン・マーズ~』『キスして幽霊! Bring it on, Ghost』

出演:パク・ボゴム『おつかれさま』『雲が描いた月明り』、キム・ソヒョン『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』『偶然かな。』、イ・サンイ『マイ・デーモン』『損するのは嫌だから』、ホ・ソンテイカゲーム』『怪物』、テ・ウォンソク『プレーヤー ~華麗なる天才詐欺師~』シリーズ、オ・ジョンセ『椿の花咲く頃』『Mr.プランクトン