注目ドラマ『瑞草洞<ソチョドン>』の舞台になっているのはソウルの瑞草洞(ソチョドン)。近くに裁判所があるので、法律事務所がとても多い。物語は、ヒョンミンビルの法律事務所で働くアソシエイト弁護士(独立せずに給料をもらって活動する)の5人がメインで登場する。いつもランチを一緒に食べていて仲がとてもいい。(以下、一部ネタバレを含みます)

イ・ジョンソクムン・ガヨン主演『瑞草洞<ソチョドン>』で描かれる等身大の弁護士

 本作の脚本家イ・スンヒョンは現役弁護士。アソシエイト弁護士の事情や裁判の成り行きなどを熟知しているので、ドラマでも本当にリアル感が強い。おそらく、各話で描かれている数々の訴訟案件も、実際に体験したことを脚色して取りいれているに違いない。

 しかも、主要キャストの日常の生活ぶりが実に細かい。

「資料をたくさん読みこなさなければならない弁護士は、プライベートでこんな生活をしているのか」

 そんなふうに感心してしまう。今まで弁護士が登場する法廷ドラマをたくさん見てきたが、その中でも『瑞草洞<ソチョドン>』は等身大の弁護士が率直に描かれている。

 第8話では、弁護士たちのそれぞれの事情が描かれる。

 妊娠していて落ち着かないペ・ムンジョン(リュ・ヘヨン)は、産休に対する事務所代表の対応に納得いかない。

 弁護士研修生の指導を受け持ったハ・サンギ(イム・ソンジェ)は、やりがいを感じて目が生き生きしている。

 貧しい依頼人の「不正関与疑惑」を受け持ったチョ・チャンウォン(カン・ユソク)は、予想外の「罰金1千万ウォン」有罪を受けて、その罰金を自分が肩代わりすると申し出る。

 アン・ジュヒョン(イ・ジョンソク)は、学生時代の同期と開いた飲み会で話題にうまく入れないで黙り込んでしまう。

 一番落ち込んでいたのはカン・ヒジ(ムン・ガヨン)だ。父親が投資詐欺疑惑で逮捕され、拘置所に留置された。

 心配でならないヒジ。見かねたランチ会の仲間たちが、一致協力してヒジの手助けをすることになった。