■毎日が幸せだった『愛の不時着』のスイスロケ ヒョンビンとのエピソードも

 質問コーナーでは、中国のファンから代表作『愛の不時着』に関する“幸せな瞬間”をたずねられると、夫となったヒョンビンとの共演を念頭に「スイスでの撮影は毎日、毎日幸せだった。最後にパラグラダーに乗って(ヒョンビンが演じる)リ・ジョンヒョクに久しぶりに会って抱擁する場面を思い出した。その風景が忘れられず、その時のリ・ジョンヒョクも忘れられません」と照れ笑いを見せた。

 ヒョンビンとの私生活で仕事の話をするか、という質問が飛び出すと「私たちは『どこへ行ったか』『撮影は大変だった?』など仕事の話はしません。お互い表情で知るだけで、なぜか直接話しはしませんが、今回の『NO OTHER CHOICE』は台本を1度見てくれました」と笑いを誘った。

■パク・チャヌク監督作『NO OTHER CHOICE(英題)』ではイ・ビョンホンと共演、観客動員1000万人で「明洞で踊ります」と公約

 一方、司会者から「自身が望む作品と興行成績や視聴率という結果の間で葛藤はあるか?」と根本的な質問を投げかけられると、「長く俳優生活をしたいので結果が重要だと思うし、1度(数字が)無くなれば次にいつチャンスが来るかも分からないのでうまくいけばその期待に応えたい気持ちがある。ただ、結果を予測することはできないので、作品を選ぶときに『私がこのキャラクターを上手にできるか』『この役柄に挑戦できるだろうか』と悩みながら作品を選びます」と自身の信念を語った。

 これに先立ちオープニング上映の記者会見ではパク・チャヌク監督、俳優陣のイ・ビョンホン、イ・ソンミンパク・ヒスンヨム・ヘランらと出席し「観客動員1000万人」を達成したら「劇中でコスプレをしてダンスをする場面がある。その衣装を着てソウルで最も混雑するCOEXや明洞でダンスを披露します!監督さんも一緒に」と“公約”し、会場を盛り上げた。

トークイベントで『愛の不時着』の思い出を語ったソン・イェジン 撮影:鄭孝俊

●作品概要

映画『NO OTHER CHOICE(英題)』

[2025年/韓国/139分]監督:パク・チャヌク

劇場公開:韓国9月24日(日本公開 2026年3月予定)

配給会社:韓国 CJ ENM MOVIE、米国 ネオン