最新ドラマ『100番の思い出』も好調の俳優キム・ダミが、去る9月19日に釜山・映画の殿堂で開催された第30回「釜山国際映画祭(BIFF)」の舞台あいさつに出席し、主演映画『大洪水』で“ずぶ濡れ”になった苦労を明かした。同作はNetflixにて12月19日より配信される。
■キム・ダミが主演映画『大洪水』の洪水シーンで極限の瞬間を表現「俳優として容易ではなかった」
Netflix映画『大洪水』は同映画祭の「韓国映画の今日~スペシャルプレミア」セクションに正式招待された期待作。大洪水に襲われた地球を舞台に人類のパニックを描いたSF災害ブロックバスターだ。
浸水したマンションの中で繰り広げられる母と子どもの決死の闘いが、人類生存の鍵をにぎる唯一の希望となる。キム・ダミは人工知能開発の研究員という役どころで息子を救うために水と死闘を繰り広げるが……。
キム・ビョンウ監督は「撮影以来3年ぶりに映画を見ました。しかも映画祭で観客の皆さんと一緒に見ることになるとは思わなかったので妙な気持ちです」と照れ笑い。
一方、Netflixの韓国ドラマ『梨泰院クラス』(2020年配信)に出演したことで日本でも高い人気を獲得したキム・ダミは、今回の『大洪水』で、子どもをもつ母親アンナ役を務めることに。キム・ダミは「アンナの性格が最初はよく分かりませんが、後半になると変化が出てきます。時間とともに成長するアンナの姿を見せたかったです」と、笑顔で見どころをアピールした。
水による大災害を描いているだけに、撮影でキム・ダミはこれまでにない苦闘を経験したという。
「このような撮影は俳優として容易ではありませんでした。あれほど大量の水が出てくるとは思わなかったし想像以上でした」と大掛かりな撮影現場を回顧し、「水に慣れるため撮影の前にスキューバダイビングの練習や水泳、水の中での動作など多くを学びました。実際に水中にはいなくても、極限の瞬間を表現するため、まるで水中にいるかのように顔の表情や感情を作る研究もしました」と苦労話を明かした。
キム監督も「6カ月間の撮影では苦労が多く大変だったはず。実際に水の中に入らなくても髪と服がいつも水で濡れた状態でしたから」と“ずぶ濡れ”状態が続いたキム・ダミの壮絶演技に感謝の言葉を送った。