■剣道出身の剣捌き! 忠実なイ・ホンの護衛シン・スヒョク役のパク・ヨンウン

 イ・ホンの護衛部隊である、羽林衛〈ウリムウィ〉の将シン・スヒョク役のパク・ヨンウン。190cmのイ・チェミンと並んでも引けを取らぬ189cmの長身、切れ長の涼しげな目元と、代々、時代劇ロマンス作には欠かせない、寡黙で主君に忠実な“イケメン護衛武士”の流れをしっかり引き継ぐ人物だ。

 1990年生まれで現在35歳のパク・ヨンウン。実は、デビューは大学在学中の2010年のオムニバスホラー映画『鬼』と、意外と長いキャリアの持ち主。だが、映画デビュー以降なかなか作品が決まらず、大学路で演劇舞台に立ちながら、大学を卒業。軍役を終えた2017年の『王は愛する』で活動を再開する。

 この作品では、オ・ミンソク演じる悪役ソン・インの忠実なる部下であり、高麗一の刺客ムソク役。悪役でありながら、恋慕もあり、見せ場のあるキャラクターだった。2022年の名作短編『ファンレターを送ってください』ではスヨン(少女時代)とも共演している。

 お茶の間に顔が知られるようになった作品といえば、やはり、2023年の大ヒットマクチャン長編劇『三番目の結婚』(BS11にて放送中)だろう。演じるのは財閥御曹司ジフン役。欲望に忠実な遊び人で、犯罪なども揉み消して生きるタイプのほうの御曹司だ。

 ジフンは、オ・スンア扮するヒロインに恋し、ユン・ソヌ演じるいとこのヨハンとライバル関係に。ところが、その想い人がやがて継母として現れ混乱するという、悪役でありながらも状況が二転三転するキャラクターで、その“悲しきヴィラン”ぶりが注目された。

 俳優を志す前は、9年間、剣道に打ち込んでいて、両親や道場の先生が体育学校への進学を勧めるほど有望な選手だったそう。当時身につけた所作や剣術は、護衛役に役立っていたのかも。ロールモデルは『三番目の結婚』でも演技の参考にしたという人気俳優のチュ・ジフン。ようやく開花した35歳、これからの活躍が楽しみだ。

Netflixシリーズ『暴君のシェフ』独占配信中

●配信情報

Netflixシリーズ『暴君のシェフ』独占配信中

[2025年/全12話]演出:チャン・テユ 脚本:fGRD

出演:イム・ユナ(少女時代)、イ・チェミン、カン・ハンナチェ・グィファオ・ウィシク、ユン・ソア、イ・ジュアン、パク・ヨンウン、キム・グァンギュ、ホン・ジンギ