美の最先端国、韓国から発信される「韓国コスメ」の進化が止まらない。2010年頃には『カタツムリクリーム』や『トマトックス』など奇抜な成分と可愛らしいパッケージが話題となったが、近年はさらにブランド力とトレンド発信力を増し、若者や韓流エンタメのファンを中心とした“流行”を作り上げているという。

 2025年も韓国発信のメイクトレンドは健在。今回は、K-POPコンサートが多く開催される東京ドームに隣接する商業施設内の『shop in 東京ドームシティラクーア店』を訪れ、今注目の“韓国メイクアップ方法”やアイテムを教えていただいた。

■大人気の韓国コスメ、今注目のメイクアイテムは?

 今年は2024年に引き続き、透明感と発色の良さ、そしてぷるぷるとした質感のリップアイテムが人気。“うさぎの舌のような青みピンク”として話題になった『うさぎ舌リップ』や、“毒リンゴのような深みのあるカラー”として『ヴィランリップ』がトレンド入りしている。

 同店の売れ筋は、リップティントである『Laka マキシグレイヤーティント』(ラクーア店限定発売/1980円=税込、以下すべて税込)や『Laka フルーティーグラムティント』(1980円)、さらにリップグロスの『fwee 3Dボリューミンググロス』(1760円)、『Lakaフルーティーリップグローショナー』(ラクーア店限定発売/1980円)。

 筆者も『Laka マキシグレイヤーティント』の615番“スキップ”をお試し。容器は透明感があり、キャップには凹凸が施されていて手に取るだけで気分が上がる。少しくすみを帯びたピンクカラーは唇をむっちりと見せ、みずみずしいテクスチャは従来のティントにみられたような乾燥感もなし。しかも半日経っても色味がしっかり残っており、人気の理由も納得の仕上がりだった。

『Laka マキシグレイヤーティント』615番“スキップ”

 なお、リップメイクのトレンドとして注目されているのは“人中(鼻と唇の間)短縮”による小顔効果。ラクーア店スタッフの岡野さんはおすすめの使い方をアドバイスする。

「上唇に少しオーバーに塗ることで“人中短縮”を叶え、韓国アイドル風の厚めの唇に近づけます。また“色素薄い系メイク”も根強い人気ですが、ご紹介したリップグロスを口紅と併用せずに単品で使用するだけでも、色素の薄い透明感のある唇を演出できます」(岡野さん)

『shop in東京ドームシティラクーア店』で人気の韓国コスメブランド『Laka』のリップアイテム。店内『THE SPOTLIGHT』での『Laka』の展開は10月9日まで

 続いて注目したいのは目元メイク。2025年のトレンドはなんといっても、やりすぎ感のない“ナチュラル感”だ。特にまつ毛アイテムのヒット商品は多く、ショップインラクーア店でも、今年の9月に発売された『milktouch』のマスカラシリーズが人気を集めているという。

「今年は“束感”がキーワード、色もブラックがトレンドです。長さとナチュラル感が欲しい人には、2種のファイバーでまつ毛を長くふさふさに見せる『milktouch アイコニックロングマスカラ』(1682円)、ツヤっとした束感まつげになりたい人には、フィルムマスカラでカールをキープできる『milktouch アイコニックフィルムマスカラ』(1682円)がおすすめですね」(岡野さん)

 筆者も『milktouch アイコニックフィルムマスカラ』を実際に購入。付属のブラシは先端にかけて曲線があり、1度塗りは根元からまつ毛を立ち上げ、2度めはブラシの先で毛先に塗布してみると……。まつ毛に束感が生まれ目元が心なしかパッチリに。まさに韓流アイドルのような仕上がりになった。しかも、お湯と洗顔料でオフできるのも肌に優しい。

まつ毛アイテムで人気の『milktouch』、『shop in東京ドームシティラクーア店』にて
『milktouch アイコニックフィルムマスカラ』

 束感まつ毛にあわせたいのは “ナチュラルカラー”のアイシャドウ。少し前までは可愛らしいピンクカラーが流行っていたが、今はトレンドに変化が現れているという。

「ピンク味のあるスキンベージュ系で、マット質感のアイシャドウが注目されています。目の下にだけ、マット質感のピンクカラーを塗るのも今どき。アイラインもシャドウを使って短めに引き、目を“縦”に大きく見せることで可愛らしい印象にするのが流行しています」(岡野さん)