本当にテンポがいいラブコメだ。チャン・ギヨンアン・ウンジンがダブル主演するNetflix『ダイナマイト・キス』は、一つの嘘から始まった主人公男女のすれ違いが、回を追うごとにハラハラドキドキの局面を迎えている。とはいえ、第8話のクライマックスに衝撃的な単語が飛び出して、ストーリーが新しい展開に入った。(以下、一部ネタバレを含みます)

■見どころが多いNetflix『ダイナマイト・キス』華やかな嘘はいつバレるのか?

 衝撃的な単語は韓国語の「コモ」であった。

 これは、父方の伯母・叔母を指す言葉だ。なぜ、この単語を聞いたコン・ジヒョク(チャン・ギヨン)が衝撃を受けたのか。物語を順に追っていこう。

 済州島(チェジュド) で偶然に出会って運命的な恋を感じたジヒョク。相手はコ・ダリム(アン・ウンジン)だった。彼女はその後に突然消えてしまった。ジヒョクは探し続けていたが、結局は会えなかった。

 しかし、自分がチーム長を務める育児用品会社の新入社員としてダリムが現れた。採用条件は子供がいること。この就職を逃したくなかったダリムは夫と子供がいると嘘をついた。この嘘がドラマを波乱に導いていく。

 未婚のダリムは友人のキム・ソヌ(キム・ムジュン)と同居している。それは彼がシングルファザーになっているからだ。そして、実際にダリムはソヌを社内でジヒョクに紹介することで、自分の嘘を隠し通していた。

 愛しているダリムに子供がいると思い込んでいたジヒョク。彼の辛さは見ているほうが切なくなるほどだった。その挙句に彼は財閥令嬢ユ・ハヨン(ウ・ダビ)と偽装結婚を進めることになった。

 その婚約式が始まったときにジヒョクが目撃したのは、ダリムがソヌの子供から「コモ!」と呼ばれた場面だった。その瞬間にジヒョクは放心状態に陥った。

「オンマ(母親)と思っていたのにコモ(おばさん)なのか……」

 それならば、ダリムは独身なのか。一瞬、ジヒョクの頭の中で話がどんどん進んでいく。しかし、物語はそう単純にはならない。二転三転する未来が予測できる。