『わかっていても』『マイネーム: 偽りと復讐』のハン・ソヒと、映画『バーニング 劇場版』『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』のチョン・ジョンソがバディを組んだ映画『PROJECT Y』。韓流ファンはもちろん、ふだん韓国映画を観る機会がない人にもおすすめしたい、スタイリッシュで刺激的な作品だ。
■ハン・ソヒ&チョン・ジョンソの魅力満載!都会派ノワール『PROJECT Y』
『PROJECT Y』は「昼間働き、夜眠る」という平凡な暮らしを夢見る、江南のルームサロン(高級クラブ)のホステス(ハン・ソヒ)と、彼女たちを運ぶ白タク運転手(チョン・ジョンソ)が不動産詐欺に遭い、その復讐を果たすために危険な賭けに出る話だ。
主人公の二人はもちろん、敵役や周辺人物のキャラも立っていてメリハリがあり、映像や音楽もダイナミック。これぞ今どきの韓国映画というできばえだ。
韓国の女性バディムービーというと、新しくは『密輸 1970』のキム・ヘスとヨム・ジョンア、『ガール・コップス』のラ・ミランとイ・ソンギョン。古くは『青い塩』のシン・セギョンとイ・ソム、『イエロー・ヘアー』のイ・ジェウンとキム・ギヨンなどが思い出される。
だが、『PROJECT Y』のハン・ソヒとチョン・ジョンソは、過去の作品を軽々と越えてくる美貌と表情の豊かさで、インパクトは絶大だ。緊迫感たっぷりの復讐を図る二人を見るためだけに、映画館に足を運んでもよいだろう。
■『隠し味にはロマンス』キム・シンロクの圧倒的な演技、『Missナイト&Missデイ』チョン・ヨンジュは丸刈りの殺し屋に変身!
二人の女性主人公が光る映画なのは言うまでもないが、助演の女優二人にも要注目だ。
チョン・ジョンソ扮する白タク運転手の母役にはキム・シンロク。『涙の女王』『ムービング』『地獄が呼んでいる』『怪物』などでの人間味のある役が印象的だが、記憶に新しいのは『隠し味にはロマンス』でカン・ハヌルやコ・ミンシ扮する主人公を助ける全羅道訛りのコミカルな女性の演技だ。
『PROJECT Y』では一転して、ホストや酒に溺れる女性を演じている。舞台出身者ならではの憑依型の演技には圧倒される。
キム・ソンチョル(『その年、私たちは』『地獄が呼んでいる』シーズン2)扮する敵役のボスの用心棒役には、ミュージカル出身の個性派チョン・ヨンジュ。映画『ボストン1974』に特別出演したパク・ウンビンの母親役や、映画『バッドランド・ハンターズ』でマ・ドンソク扮する主人公に色目を使う怪女など、脇役ながら強烈な印象を残す女優だ。