■企画上映「月刊ホン・サンス」の最後を飾る『自然は君に何を語るのか』
『自然は君に何を語るのか』は、映画『ミマン』のハ・ソングク扮する主人公ドンファが、カン・ソイ扮する恋人ジュニをソウルから郊外の自宅までクルマで送った際、恋人の両親や姉と対面する話だ。
ひと昔前の日本映画にもありそうな話なので感情移入しやすく、登場人物の関係も一目瞭然。二つの物語が別々に進行したり、同じような話が反復されたりすることもない。ホン・サンス作品を30作以上観てきたが、こんなにわかりやすい物語は初めてだ。
ジュニの父役には『冬のソナタ』のキム次長でおなじみのクォン・ヘヒョ、母役にはクォン・ヘヒョの妻チョ・ユニが扮している。ちなみにカップルを演じたハ・ソングクとカン・ソイも本当の恋人同士だそうだ。
最初、ドンファと恋人の父はマッコリを酌み交わし、和やかなムードだったが、昼から夜にかけて酒が進むと、雲行きが怪しくなってくる。
彼女の両親の前で緊張しながらも率直であろうとするドンファ。ドンファが娘のパートナーとしてふさわしいかどうかを見極めようとする両親。
『自然は君に何を語るのか』は、娘の幸せを願う家族の映画であり、まだ何者でもない男子のほろ苦い青春映画でもある。
協力:ミモザフィルムズ
●映画公開情報
監督デビュー30周年記念「月刊ホン・サンス」
『旅人の必需品』『小川のほとりで』『水の中で』『私たちの一日』『自然は君に何を語るのか』
2024年11月~2025年3月、ユーロスペース(東京・渋谷)ほかで順次公開
※『自然は君に何を語るのか』は3月21日(土)より公開