Netflix配信アクションノワール『ブラッドハウンド』シーズン2が話題を集めている。前作シーズン1(2023年)は、海兵隊出身の若いボクサー二人が借金返済のため闇金の世界に足を踏み入れ、陰謀に巻き込まれていくストーリーで、『メイド・イン・コリア』『Mr.プランクトン』のウ・ドファンと『海街チャチャチャ』『グッドボーイ』のイ・サンイがW主演を務めた。
シーズン2はシーズン1の続編で、二人の主人公、ゴヌ(ウ・ドファン)とウジン(イ・サンイ)の名バディは健在だ。(以下、一部ネタバレを含みます)
■『ブラッドハウンド』シーズン2の見どころ、RAIN時代のイメージを完全消去したチョン・ジフンの悪役演技
『ブラッドハウンド』シーズン2では、ボクシング世界王者になったゴヌにボクシングのオンライン賭博組織の魔の手がのびる。
物語終盤に登場する超大物俳優二人にも驚かされるが、本作最大のインパクトは、かつて韓国の女子中高生に人気のアイドルだったRAIN、俳優名チョン・ジフンが見る者を恐怖に陥れる悪役に扮していることだ。
ツーブロックの髪形と鋭い眼光のイム・ベクジョンに扮したチョン・ジフンが登場したときは本当に驚いた。筆者のような世代(50代)にとって彼は歌って踊るアイドルのイメージが強いからだ。俳優チョン・ジフン、初めての悪役だという。
劇中のベクジョンはオンライン賭博組織のリーダーで、自ら逃げ場のない金網のリングに入るファイターだ。陽か陰かで言えば断然、陰。ノワールが人気ジャンルの韓国エンタメ界で暴力シーンを演じる俳優は多いが、その頂点は陽キャならマ・ドンソク、陰キャならユ・アインだろう。『ベテラン』でのユ・アインの総合格闘技シーン、『#生きている』でのゾンビ退治のシーンは記憶に新しい。
しかし、『ブラッドハウンド』のベクジョンはこの二人を超えるトラウマ級の恐怖を視聴者に与える。常時イラついているような目の演技、185センチの長身、7キロ増量して鍛え上げたという肉体ならではの説得力だ。今年6月で44歳になる人にはとても見えない。