「現代の韓国に王朝があったら」という架空の設定で繰り広げられるロマンティック・コメディ『21世紀の大君夫人』。巨大財閥の令嬢ソン・ヒジュ(IU)は、王族のイ・アン大君(ビョン・ウソク)と契約結婚に向かっている。その前提条件として、王宮の一員になるための教育を受けることになった。姿勢、佇まい、王家の序列、歴史などを厳しく仕込まれるのである。(以下、一部ネタバレを含みます)
■『21世紀の大君夫人』ビョン・ウソク演じるイ・アン大君を襲った王家の悲劇とは?
ヒジュが受けた王宮教育の教官になったのが、パク・チュンミョンが演じるチェ尚宮(サングン)であった。コワモテで躾に厳しいが、どこか憎めないキャラである。
彼女はヒジュの姿勢や歩き方などを指導していくが、興味深かったのが、王家の歴史を語るところであった。
それによると、イ・アン大君の母親は交通事故で亡くなったという。そのあたりの事情をもっと詳しく紹介しておこう。
イ・アン大君の父親は31代王のイ・ギョク。彼が国王に在位中は、イ・アン大君の兄のイ・ファン(ソンジュン)が世子になっていた。
王家に突然の不幸が襲ったのは2005年5月。イ・ギョクの妻であった王妃が交通事故で亡くなったのだ。息子のイ・アン大君にとっても、どれほどの悲しみであったことか。痛恨の悲劇だった。
イ・ギョクは2012年に崩御し、世子のイ・ファンが32代王として即位している。彼は世子時代の2010年に、両班(ヤンバン)のユン・イラン(コン・スンヨン)と結婚。必然的に、ユン・イランは2012年に王妃となった。
この国王夫妻はイ・ユンという後継ぎも生まれて幸せな日々を過ごしていると思われたが、実はそうではなかった。国王として常に怯えていたイ・ファンは内向的すぎる性格のために、王妃のユン・イランとの関係もよくなかった。
その末に、イ・ファンは2022年3月に火災によって崩御してしまった。火災の原因も、今後ドラマの中で明かされていくことだろう。
チェ尚宮はヒジュへの説明の中で、「王家には不幸な出来事が続きました」と語っていた。
それがイ・アン大君の精神状態に深刻な影響を及ぼしたことは間違いない。そんな中で秘密裏に彼と契約結婚を進めようとしているヒジュ。彼女は王族と結婚して、あえて離婚するという自分なりのストーリーを描いている。