Netflix配信の大ヒット作『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は、裁判中のスリリングな展開が最大の魅力である。パク・ウンビンが演じる新人弁護士ウ・ヨンウは、ピンチになったときほど起死回生の逆転劇をつくりだすことができる。その際、彼女の大好きなクジラが躍動する場面が象徴的に映し出されていた。(以下、一部ネタバレを含みます)
■『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』主人公ウ・ヨンウを取り巻く人々の温かい眼差しや豊かな人間模様も魅力的
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は全16話だが、基本的に1話完結(時には2話完結)の形式を採用しており、テンポ良く物語が進行していく。
第1話では、長年連れ添った老夫婦の間で起きた痛ましい傷害事件を扱う。続く第2話では、結婚式の最中に花嫁のウェディングドレスが脱げてしまうという、前代未聞のハプニングから生じた訴訟問題を取り上げていた。個人的には、この第2話が一番興味深かった。豪華な結婚式を題材にするという意味で、目の付け所が抜群だった。
第3話以降も、毎回まったく異なる毛色の厄介な案件がヨンウを悩ませていた。それでも、法廷という厳しい場において彼女の活躍が実に痛快だった。とにかく、普通の人には思い浮かばない天才的なひらめきと独自の視点を発揮し、彼女は難解な訴訟を鮮やかに解決へと導いていった。
このドラマは、自閉スペクトラム症を抱えて生きるヨンウ自身のひたむきな奮闘ぶりを物語の主軸に据えているが、同時に彼女を支える周囲の同僚たちの姿も非常に魅力的だった。
筆頭となるのが、ヨンウが所属する大手法律事務所「ハンバダ」で訟務チームの職員として働くイ・ジュノ(カン・テオ)である。彼は、不慣れな環境で戸惑うヨンウを献身的にサポートする。
そればかりではない。彼女が夢中になっている大好きなクジラの話をいつも嫌な顔一つせずに聞いてあげていた。ヨンウにとって、彼は職場の同僚という枠を超えた、かけがえのない理解者であり、心強い同志だった。
直属の上司であるシニア弁護士のチョン・ミョンソク(カン・ギヨン)もとてもいい。チョン弁護士は、場の空気を読むことが極端に苦手なヨンウの特性を深く理解していた。決して頭ごなしに否定することなく彼女を温かく見守り、法曹界の先輩として常に的確なアドバイスを与え続けていた。