『社内お見合い』のアン・ヒョソプ主演作、Netflix『本日も完売しました』で強く印象に残ったシーンがあった。通販番組の人気МCであるヒロインが、一日電話オペレーターとして消費者と直接やりとりする場面である。(以下、一部ネタバレを含みます)
■『本日も完売しました』注目シーン、商品やサービスについて不満をぶちまける韓国の消費者
『本日も完売しました』のヒロイン、ダム・イェジン(チェ・ウォンビン)は、通販会社のなかでもトップセールスを記録し続けているカリスマМCだ。寝る間も惜しんで商品を吟味。訴求ポイントを研究してテレビでは巧みな弁舌でアピールし、完売させる。
第3話では、そんなイェジンがPDに泣きつかれ、一日電話オペレーターとして消費者と直接会話するシーンがあった。
韓国の消費者はなかなか手強い。私たち韓国人は腹にためることはよくないという意識が強く、思ったことをすべて口にしがちだ。消費行動においても同様で、商品やサービスについて何か不満があったらその場で文句を言う人が多い。
「言わぬが花」「口は災いの元」ということわざがあるように、不満があってもその場では言わず、静かにフェードアウトしていく人が多い印象の日本人は韓国人のそんな言動に驚くかもしれない。
劇中で、カリスマМCイェジンは商品知識は豊富だが、消費者の声をダイレクトに聞き、それに答える機会はあまりない。その意味で、「シャンプーの量が多いから半分にして半額にしろ」とか、カルビの骨までしゃぶった消費者からの「美味しくなかったら返品したい」といった理不尽な要求にキレそうになる場面には笑ってしまう。
しかし、商品が売り買いされる最前線に立ち、商品が作られてから消費者の手に渡るまでには多くの苦労があるのだとイェジンが知ることは、農村のビニールハウスに籠って丹精込めて商品の原料を育てている主人公のメチュリこと、マシュー・リー(アン・ヒョソプ)の心をいつか開くカギとなりそうな気がする。