■一筋縄ではいかない人物が似合うペ・ジョンオク

 パク・ヘイルの初めての単独主演映画『嫉妬は私の力』(2003年)では、もの憂げな獣医に扮し、大学院生(パク・ヘイル)と妻帯者(ムン・ソングン)と三角関係になるという難しい役を好演。KBSお墨付きのメジャー女優でありながら、日本でいうATG(前衛的な映画製作会社)感のある稀有な俳優を印象付けた。また、40代後半に高麗大学メディア学の博士号を取っており、知性派、努力家のイメージも強い。

 その後、『ラブトーク』(2005年)の孤独な米国移民役、『ハーブ』(2007年)の精神遅滞の娘(カン・ヘジョン)をもつ母親役、ノ・ヒギョン脚本作品『世界で一番美しい別れ』(2011年)の末期ガンの義妹にドライに接する女性役、『移ろう季節の中で』の息子の性的嗜好に気づいて苦悩する母親役など、数々の難しい役どころ経て、2022年には、『キングメーカー』でソル・ギョング扮する事実上のキム・デジュンの妻を演じている。

 彼女が登場するだけで、この物語は一筋縄ではいかないと思わせる。ペ・ジョンオクはそんな俳優だ。 

Netflix『誰だって無価値な自分と闘っている』独占配信中 画像:JTBC

●配信情報

Netflix『誰だって無価値な自分と闘っている』独占配信中

[2026年/全12話]演出:チャ・ヨンフン 脚本:パク・ヘヨン

出演:ク・ギョファン、コ・ユンジョン、オ・ジョンセ、カン・マルグム、パク・ヘジュン、ペ・ジョンオク、チェ・ウォニョン、ハン・ソナ