■『犯罪都市』カン・ユンソン監督は、新作映画『アデン湾』の紹介映像を世界初公開!
トークイベントには、マ・ドンソク主演のクライムアクション映画『犯罪都市』(2017年)シリーズで知られるカン・ユンソン監督(54)も登壇。10分間にまとめた新作映画『アデン湾:Golf of Aden』(原題)の紹介映像を世界で初めてスクリーン上映した。
本作は、韓国の海軍特殊部隊がソマリア海賊に拿捕された「三湖(サムホ)ジュエリー号」の乗組員21人全員を救出した2011年の実話をもとにしたアクション大作。公開された映像は、大海原を航海するタンカー、ミサイルによる威嚇射撃、海賊と韓国海軍との激しい銃撃戦が描かれていたが、前半の2分以外は100%AIが使われているという。
カン監督は「撮影に入る前に映画の方向性を決めるために作ってみた。AIは費用を削減でき撮影を効率化できるツールだと思う。CG(コンピューターグラフィクス)を前提とするより35%ほどコスト削減できるし、カットを自由に変えられ編集作業も速くなった。映画にとって唯一無二の存在」と、AI活用のメリットを述べた。
ただ、映画製作をAIに全面依存することについては異論があるようで、「ヘリコプターの離陸シーンや俳優の感情の表現は、AIだと弱くなってしまう。AIはあくまでも補助で映画全体を代替するものではないように思う」とも語った。
今回のトークイベントはKコンテンツとAI技術の融合がテーマで、CJ・4DPLEX Studio Immerse社が独自開発したAIプラットフォーム「GEN.AI」(仮称)が世界初公開された。R&D(研究開発)段階のスケジュール管理、人員配置、予算配分、資料解析、AIによる映像製作、映像保存など全工程を一体化させることで映画製作の“パラダイム転換”を図るという。
同社は「反復的で消耗的な工程はAIが引き受けて時間やコストを削減し、監督らクリエーターは脚本、ストーリー、演出に集中する“ハイブリッドコラボレーションシステム”を『GEN.AI』は目指しています」と説明した。
会場で上映された『剣:THE SWORD』『アデン湾』『ステージウィングス』『オーケーマダム2』『夢中ゲーム』(いずれも原題訳)計5本の映像はいずれもこの「GEN.AI」を活用しており、韓国文化体育観光部と韓国コンテンツ振興院が推進している「2025 KコンテンツAIイノベーション先導プロジェクト」の実例として製作されている。