ディズニープラス配信の話題作『21世紀の大君夫人』は「21世紀の韓国に、もしも王室制度が残っていたらどうなるか」という設定で繰り広げられる華麗なるロマンチック・コメディだ。全編を通して、本作の魅力と見どころを紹介する。(以下、一部ネタバレを含みます)
■『21世紀の大君夫人』IU&ビョン・ウソク扮する主人公カップルをはじめ、個性的なキャラを適材適所に配した魅力作
『21世紀の大君夫人』の話題性の頂点は、なんといっても主演のIUとビョン・ウソクだ。現在の韓国ドラマで人気絶頂な男女の俳優を挙げるとすれば、IUとビョン・ウソクの名前を挙げる人が多いのではないだろうか。その2人がダブル主演で、本作にキャスティングされたこと自体が画期的なことだ。
IUが演じるのは、財閥キャッスルグループの令嬢ソン・ヒジュ。会長の愛人の娘で、出自は庶子であった。頭脳明晰で才能抜群の彼女が一番手に入れたかったのが高貴な身分。そこで、ビョン・ウソクが演じるイ・アン大君に契約結婚を持ちかけるというのが、物語のスタートだ。
IUの演技力はズバ抜けていて、勝ち気でわがままな令嬢を思う存分に演じきっている。その奔放な言動を柔らかく受け止めるのが、大君を演じたビョン・ウソクである。ときおり彼が見せる沈黙には「千金の値」がある。愁いを含んで優しさがにじみ出ているのだ。
結局、相性の良い2人のスターが最高のロマンスを演じていることが、『21世紀の大君夫人』の最大の魅力になっている。
ビジュアル的に言えば、王宮の華やかな建物群にも目を奪われる。豪華絢爛たる施設の中で、美男美女が恋の駆け引きを繰り広げるという展開は、とてもワクワクさせられ、王道ロマンスのときめきに満ちている。
物語の骨格に目を移すと、王朝の権力構造が詳しく描かれているところも、見ごたえがある。
イアン大君は幼い国王の摂政を担っているが、大妃ユン・イラン(コン・スンヨン)は、息子を守るために大君への警戒を強めていく。さらに、大妃の父親ユン・ソンウォン(チョ・ジェユン)は極端に怪しいし、ヒジュや大君と親しい総理ミン・ジョンウ(ノ・サンヒョン)すらも、裏で不穏な動きを見せる。
本作はそういう王朝の権力構造を中軸に据えて、物語をスリリングに展開させている。