映画『コンフィデンシャル:国際共助捜査』は、約780万人を動員した前作『コンフィデンシャル/共助』に迫る約700万人を動員したヒット作だ。シリーズ主演は、『愛の不時着』のヒョンビンと、韓国で興行成績歴代2位と大ヒット中の映画『王と生きる男』のユ・ヘジンが務めている。

 今年2026年の「百想芸術大賞」では、ヒョンビンが『メイド・イン・コリア』でテレビ部門の男性最優秀演技賞、ユ・ヘジンが『王と生きる男』で映画部門の大賞を受賞する快挙を成し遂げた。(以下、一部ネタバレを含みます)

■映画『コンフィデンシャル:国際共助捜査』ヒョンビンとユ・ヘジンの南北コリアンジョーク合戦

 シリーズ前作に続き、本作でも、ユ・ヘジン扮する韓国の捜査官ジンテと、ヒョンビン扮する北朝鮮の捜査官チョルリョンが再びコンビを組んで事件の解決に当たる。そこに『私の名前はキム・サムスン』のダニエル・ヘニー扮する米国FBI捜査官ジャックが加わり、三つ巴の国際捜査が展開される。

 ジンテの妻役に『未知のソウル』『となりのMr.パーフェクト』のチョン・ヨンナム、その妹役に少女時代ユナ。敵役には、『エマ』『告白の代価』『エクストリーム・ジョブ』のチン・ソンギュ、『ハルビン』『ブラッドハウンド』シリーズのパク・フンが扮している。

「韓国には兄貴しか刑事がいないのか?」

 チョルリョン(ヒョンビン)のこんな言葉で二人は再会する。

 前作『コンフィデンシャル/共助』では呉越同舟(敵どうしが共通の目的のために協力すること)の緊張感を伝える描写が目立っていたが、本作では二人はすでに心が通い合っているので、ウイットとアイロニーのあるコリアンジョークが飛び交う。

 チョルリョン「お腹が減っているので、まずはメシにしましょう」

 ジンテ「(頭の固いおまえが)捜査よりメシが先とはどういう風の吹き回しだ?」

 チョルリョン「南(韓国)の税金で北のひ弱な人民に栄養を」

 他愛のないやりとりだが、韓国側の上層部はそれをしっかり盗聴している。このあたりがスパイスとなっている。

『コンフィデンス』シリーズに登場するジャンオクイウナギ焼き)。イ・ビョンホン主演『しあわせな選択』、キム・ミニ主演『小川のほとりで』、ユ・ヨジョン主演『バッカスレディ』にも登場した

 本作では南北の二人に米国FBI捜査官ジャック(ダニエル・ヘニー)が加わり、現実世界での米朝韓の複雑な関係を反映した騙し合いも見ものだ。刑事ものなのでバイオレンス描写もあるが、ジンテの義妹(ユナ)を挟んだチョルリョンとジャックの微妙な三角関係などコミカルな要素もあり、ストレスはない。