――初めてインタビューした際、「いつかイ・スンジェさんのような役者になりたい」とおっしゃっていました。

「昨年、イ・スンジェさんがお亡くなりになったときは、本当に胸を痛めました。初出演ドラマ『思いっきりハイキック!』で共演させていただきましたが、そのときに『常に努力をしなさい。そうすればいい俳優になれる』『特に他に必要なことはなく、一生懸命に謙虚な姿でベストを尽くせば大丈夫だ』とおっしゃってくださったのが、今も深く記憶に残っています」

写真提供:HiRAO INC

――俳優チョン・イルにとって、この20年間はどんな時間でしたか?

「この 20年間、僕はただの一瞬たりとも俳優という職業を諦めたい、放棄したいと思ったことはないんです。何としても前を見て進もうと、多くの努力を重ねてきました。穏やかに湖の上に浮いているように見えて、水面下の見えないところで一生懸命に足を動かしている白鳥のような感じだったと思います」

――今後は、どんな俳優になっていきたいと思っていますか?

「これから40代を迎えますが、内面的にも外見的にも絶えずメンテナンス、管理をしながら、今後も挑戦し続け、変化し続けていきたいと考えています。

 作品の選択によって、思わぬ成果が表れてくることもあると思うんです。今回の『犯罪者』も、ドラマの配信後、また違った作品に巡り合えるチャンスが生まれるんじゃないかと期待しています」

●チョン・イルProfile

1987年9月9日生まれ。2006年、『思いっきりハイキック』の高校生役でデビューし、一躍ブレイク。その後は、ラブコメディからホームドラマ、ヒューマン、アクションなど幅広いジャンルで活躍。特に、『太陽を抱く月』『ヘチ 王座への道』『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』など、時代劇で存在感を放ち、日本でも熱い支持を集めている。2025年は3年ぶりのドラマ復帰作『華麗な日々』をヒットに導いた。

●『犯罪者』ストーリー

 白昼の駅前広場で起きた通り魔事件の唯一の生き残りである繁藤修司(水上恒司)は、搬送先の病院で見ず知らずの男から「あと10日生き延びれば助かる」という不可解な言葉を投げかけられる。一方、事件を追う刑事・相馬亮介(高橋一生)は、事情聴取での修司の発言に違和感を抱いていた。そんな中、命を狙われた修司を間一髪のところで救った相馬は、疑念が深まり、知り合いの元テレビマンのフリーライター・鑓水七雄(斎藤工)を訪ねる。やがて3人は、見えない敵との闘いに巻き込まれていき……。

●配信情報

『犯罪者』Prime Videoにて世界独占配信中

[2026/全7話]原作:太田 愛『犯罪者』(角川文庫/KADOKAWA) 監督:松永大司 脚本:櫻井武晴

出演:高橋一生、斎藤工、水上恒司、ユースケ・サンタマリア、MEGUMI、青木崇高、チョン・イル、井上瑞稀(KEY TO LIT)/内野聖陽

『犯罪者』より (C)PROTEX